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石油の供給を断たれたキューバ、人道支援団体が見た現状とは?

石油の供給を断たれたキューバ、人道支援団体が見た現状とは?
X_Mohamad Safa

人道支援団体が、経済崩壊の危機に瀕しているキューバの現状を、アメリカのメディアに報告している。

 

停電だけでなく、食料や水も不足

 

その人道支援団体とは、キューバの首都・ハバナに拠点を置く「CARE Cuba Country」だ。

 

キューバは1月初旬から、アメリカ政府によるエネルギー封鎖を受けており、3月16日には国内の電力システムが「完全に遮断」され、全国的な停電が発生した。

 

この団体のValerio Granello氏によれば、ハバナでは車はほとんど走っておらず、人々は徒歩か、1日に2~3時間しか電気が通らない時間帯に充電式の電気自動車を使うか、自転車で移動しているという。

 

また国民の95%が揚水を電気に頼っているため、飲料水の供給も限られており、キューバ政府が燃料販売を事実上停止していることで、地方の農民が都市部へ農産物を輸送できないそうだ。

 

このため食料と水も不足しており、住民は長期にわたる停電に耐えながら、薪や木炭で調理をしているという。

 

社会的弱者が打撃を受ける

 

しかも公共交通機関の料金が5倍に値上がりし、食料価格も高騰。高齢者や障がい者を含む多くの弱者が、もはや購入できなくなっているそうだ。

 

Granello氏によると、キューバ経済の主要な原動力の1 つである観光業も、ジェット燃料の不足により主要航空会社がフライトを停止したため、2月初旬からほぼ完全に停止しているという。

 

このような状況の中、ハバナでは路上で物乞いをする人や、街中に積み上げられたゴミの山を漁って食料を探す人が増えているそうだ。

 

トランプ氏による石油封鎖措置

 

アメリカのトランプ大統領は今年1月、ベネズエラのマドゥロ大統領を拉致し、キューバへのベネズエラ産原油の供給を停止。また1月29日には、キューバがアメリカの国家安全保障に重大な脅威を与えるとして、「国家非常事態」を宣言する大統領令に署名した。

 

また同時に、キューバに石油を輸出する国に対して、高い関税をかける大統領令にも署名し、石油封鎖措置を取り続けてきた。

 

トランプ氏は、キューバ経済の自由化、ディアスカネル大統領の退陣を望み、事実上、キューバを支配しようと目論んでいる。

 

キューバでは電力不足のため、エレベーターや冷蔵庫も停止。病院なども完全には機能しておらず、薬も不足し、多くの患者が死ぬ可能性も指摘されている。(了)

 

出典元:ABC News:‘Tipping point’: Humanitarian crisis in Cuba continues to grow, aid group director says(3/19)

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