ロシアが中国とイランの濃縮ウランについて協議、ロシア国内への輸送を提案

ロシア政府は5月21日、プーチン大統領と中国の習近平国家主席が、イランの濃縮ウランについて協議したことを明らかにした。
高濃縮ウランをロシアで保管
ロシア大統領のドミトリー・ペスコフ報道官は5月21日、インターファクス通信に対し、プーチン大統領が中国を訪問中、習近平国家主席とイラン問題について協議したと明らかにした。
プーチン大統領は習主席に対し、イランの濃縮ウランをロシア国内へ輸送し、保管する構想を提案したという。
またこの会談で両首脳は、「弱肉強食」の法則を用いて国際情勢を支配しようとするトランプ大統領の試みを暗に非難。アメリカ政府の核政策なども「無責任だ」として批判した。
ロシアと中国がイランの濃縮ウランについて話し合っている可能性については、アメリカ国務省の元イラン担当局長代理であるジョーイ・フッド氏も指摘しており、次のような見方を示していた。
「イランのウラン441kgは60%まで濃縮されており、民生用途は事実上存在せず、軍事用途にしか使えない。最終的には、ロシアと中国でさえ、このウランを撤去し、安全な状態にする必要があるという点では同意するだろう」
イラン側は以前から、高濃縮ウランについては、「希釈する」用意があるとも述べている。
米世論調査で60%がイラン戦争に反対
一方、トランプ大統領は5月21日、記者団に対し、イランの濃縮ウランを必ず手に入れると述べ、次のように答えた。
「我々はイランが核兵器を持つことを、絶対に許さない。さもなければ、非常に抜本的な措置を取らざるを得なくなるだろう。国民に問いかければ、イランに核兵器を持たせてはならないという点で、皆が同意してくれると信じている」
しかしFOXニュースの最新世論調査によると、イラン戦争に反対するアメリカ人は60%に達し、先月の55%からさらに増加したという。
また91%の国民が、経済混乱の原因はイラン戦争だと考えていると答えたそうだ。
そしてトランプ大統領の経済政策に対する不支持も急上昇しており、1年前の56%から71%に増えている。
イスラエル軍がレバノンの病院を攻撃
一方、イスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、レバノンへの攻撃を続けており、5月21日には南部の町、Tebnineにある政府系の病院を攻撃した。
レバノン保健省によれば、この攻撃により病院の外観と複数の階が被害を受け、救急室、病棟、化学療法室、集中治療室、外科センターなどが影響を受けたという。
またイスラエル軍の攻撃で、病院職員7人を含む少なくとも9人が負傷したと明らかにした。
さらにイスラエル軍は、レバノン南部の町、Shawkinにある孤児院付近へも砲撃を加えた。現時点で、死傷者は報告されていない。
国連児童基金(ユニセフ)によると、3月2日以降、レバノンではイスラエル軍の攻撃により、200人以上の子供が死亡、800人以上が負傷したという。
ガザ地区でも攻撃を継続
イスラエル軍は、停戦中であるにもかかわらず、ガザ地区へも攻撃を加えており、5月21日には中部で1人の女性が死亡した。
亡くなったのは26歳の女性、Fatima al-Zahra Ramzi al-Maaniさんで、彼女は中部のDeir el-Balahにあるal-Mahatta地区において、イスラエル軍のドローンによって殺害された。
またイスラエル軍は21日、南部のアル・マワシ地区へも空爆。パレスチナ人の避難民が身を寄せているテントを攻撃し、1人が死亡、数人が負傷した。(了)
出典元:Aljazeera:Iran war live: ‘Some good signs’ peace deal can be reached, says US’ Rubio(5/21)

























