「パタゴニア」が、ドラァグクイーンのPattie Goniaを商標侵害で提訴 ロゴと商標出願を問題視

アウトドア・ブランドの「パタゴニア(Patagonia)」が、ドラァグクイーンのパティ・ゴニア(Pattie Gonia、本名ウィン・ワイリー)を商標権侵害で提訴。同社は、紛らわしい名称やロゴの使用が。ブランド価値を損なう恐れがあると主張している。
1ドルの損害賠償を求めて訴え
パティ・ゴニアは、2018年から気候活動家としても活動しているドラァグクイーンだ。多様性と環境保護を推進するアウトドア系NPOの運営もしている。
「パタゴニア」は声明で、パティの環境保護活動やメッセージには賛同しており、パティに対して「長く成功するキャリアを築くことを望んでいる」としている。
実は「パタゴニア」とパティ・ゴニアは、3年以上にわたって商標を侵害せずに活動を続けられる方法について模索してきたという。しばらくの間はうまくいっていたのだが、問題が起きたのは2024年末のこと。
パティが「Pattie Gonia」ブランドのアパレルをオンラインで販売し始めた。さらに、2025年9月には「Pattie Gonia」というブランドを衣料品販売、環境活動の推進、オンラインマーケティングやエンドースメントなどに独占的に使用する権利を求める商標出願を行った。
▼「パタゴニア」が問題視しているパティのロゴ(訴状より抜粋)

▼パタゴニアのロゴ(訴状より抜粋)

これを問題視した「パタゴニア」は2026年1月、「商標を適切に管理しなければ、将来、悪意ある団体や企業による不正利用を阻止できなくなる」とし、1ドルの損害賠償を求めて米カリフォルニア州の連邦裁判所に訴えを起こした。
パティ・ゴニア「名前を奪おうとしている」
これに対してパティは、自身の名前は南米のパタゴニア地方に由来するものだと主張。「パタゴニアは1人の活動家を消そうとしている」とした上で、名称の使用を制限されれば活動基盤が損なわれると危機感を示している。
損害賠償は1ドルでも、法的費用は100万ドルを超える可能性があるとし、この訴えを「地球を守るというパタゴニアのミッションを裏切る行為だ」と語った。
この投稿をInstagramで見る
「パタゴニア」 VS パティ・ゴニア
パタゴニアは、今回の対応はブランド保護の一環であり、特定の個人や活動を攻撃する意図はないとしているが、パティは「事前に話し合いをしようとしたが果たされなかった」という「パタゴニア」の主張は嘘であり、裁判を起こす旨の通知がいきなり来たとしている。
また、米国特許商標庁による最初の審査を通過しており、これは「パタゴニア」と類似していないと認められたからだと強調した。
「パタゴニア」が訴えを取り下げるのであれば、商標申請も取り下げるとしているが、アパレルの販売は続けるとしている。(了)
この投稿をInstagramで見る
出典元:パタゴニア「Protecting Our Brand: Update on Trademark Activity」(6/1)


























