ホワイトハウスのケイティ・ザカリア報道官、就任からわずか5日で解任

アメリカ・ホワイトハウスの新しい報道官が、就任からわずか数日で解任された。
司法試験で不合格だったと認める
あまり知られていない保守派の政治評論家だったケイティ・ザカリア氏は10月12日、ホワイトハウスの新しい報道官に就任し、13日には記者会見を行った。
ザカリア氏はカリフォルニア州のペパーダイン大学ロースクールを卒業し、繰り返し自身が「法律家(lawyer)」であると主張し、トランプ大統領も以前から、彼女を「弁護士(attorney)」と呼んでいたという。
しかし就任の記者会見後、ザカリア氏の弁護士資格に関する疑惑が浮上。その後、彼女は司法試験を一度受験したが不合格だったことを認め、10月16日に解任されることが決まった。
移民問題への対応を強く求める
ザカリア氏とは、そもそも一体どんな人物だったのか?
CNNはザカリア氏が過去にSNSに投稿した内容を調べ上げ、彼女が陰謀論めいた主張を展開し、根拠なく敵対者を攻撃していたことを明かにした。
まずザカリア氏は、移民問題へのより積極的な対応を強く求め、2025年6月に投稿した一連のメッセージ(現在は削除済み)の中で、彼女はトランプ政権が「人身保護令(habeas corpus)」の発効を停止すべきだと主張した。
この「人身保護令」とは、不当に自由が奪われた人を救済するための措置で、拘束された人が裁判所に訴える権利を認める、基本的な法的保護規定とされている。
「オバマ元大統領が同性愛者」をリポスト
またザカリア氏は、SNSの「Truth Social」で、謎の死を遂げたコメディアンのジョーン・リバース氏の投稿を、リポストしていたという。
リバース氏はその投稿で、バラク・オバマ元大統領が同性愛者であり、彼の妻であるミシェル・オバマ氏がペニスを持っていると指摘していたそうだ。
「ピザゲート」事件の陰謀論も広める
また2022年9月の投稿で、ザカリア氏は「ピザゲート」事件と呼ばれる陰謀論を流布し、民主党の政治家で、ホワイトハウスの首席補佐官を務めたジョン・ポデスタ氏が、「ピザゲート」の中心人物だったと指摘した。
陰謀論の「ピザゲート」とは2016年の大統領選挙中に、ロシアと関係のあるハッカーがヒラリー・クリントン陣営の選挙対策委員長だった、ポデスタ氏のメールを公開した後に広まったという。
陰謀論者たちは、これらのメールに児童性売買に関する暗号化された記述が含まれていると主張し、クリントン氏をはじめとする民主党の有力者たちが、ワシントンD.C.にあるピザ店「コメット・ピング・ポン」の地下室で、児童性虐待組織を運営していると虚偽の主張を展開した。
しかし実際、ピザ店には地下室さえなく、その後、明白な陰謀論だと明らかになった。
ただ陰謀論を信じた者もおり、2016年12月には、ノースカロライナ州の男がライフル銃で武装して、ピザ店に押し入り、人身売買組織の疑いを調査しようとして発砲したという。
ハリウッドの関係者も批判
さらにザカリア氏は、「過激な左派のハリウッドのエリートたちは、病的な小児性愛者の人食い人種だ。反論してみろ」とSNSに書きこんでいたそうだ。
ザカリア氏は報道官に就任してから、過去のSNSに関する質問に対し、全くコメントしていなかった。
またザカリア氏はCNNからの問い合わせに対し、「トランプ大統領の報道官として、奉仕できることを光栄に思います。大統領の成功した政策を、誠実に効果的に広めていく所存です」とだけ答えていたという。(了)
出典元:CNN:New White House press secretary has a history of conspiracy-laced social media posts(10/12)


























