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香港で男が刃物を使いデモ参加者を襲撃、民主派議員の耳を噛み切る

香港で男が刃物を使いデモ参加者を襲撃、民主派議員の耳を噛み切る
Twitter/Alejandro Alvarez

香港にあるショッピングモールで、少なくとも5人が男に刃物で襲われる事件が起きた。

 

耳の一部を食いちぎる

 

この事件が起きたのは11月3日の夜、場所は太古地区にある「 CityPlaza Mall」とされている。

 

地元のメディアによれば、当時現場では容疑者の男と、数人のグループの間で政治的な議論が起きていたという。(AFPでは、北京語を話す男が親中国派のスローガンを叫んだ後、刃物で人々を襲撃し始めたと伝えている)

 

しかしやがて議論は白熱し、男が刃物で人々を次々に襲撃。少なくとも5人がケガを負い、そのうちの1人は意識のないまま血だまりの中で横たわっていたそうだ。(RTでは少なくとも6人負傷としている)

 

また容疑者の男は静止に入った民主派の趙家賢議員の耳に噛み付き、その一部を食いちぎったと言われている。

 

しかしその後、犯人の男も警察が来るまでの間、怒った周囲の人々に殴られ続け、負傷したという。(下のツイートにはショッキングな写真も含まれているため、閲覧にはご注意いいただきたい)

 

中国本土で使われる北京語を話していた

 

この日、ショッピングモールには数百人のデモ参加者が集まっており、香港政府への抗議の意志を示し、スローガンを唱えていたそうだ。

 

また男は中国本土で使われる北京語を話していたとされ、香港では通常広東語が使われている。

 

この事件で容疑者を含む男性4人、女性1人が負傷。そのうち2人は重体とされている。

 

この容疑者の男は警察に付き添われて病院へ運ばれたようだが、その後どのような処遇を受けているのかは伝えられていない。また香港警察も、刃物による襲撃事件についての詳細を明らかにしていない。

 

民主派候補者の立候補資格を取り消し

 

香港は11月下旬に選挙が予定されており、これまでにも民主派の候補者を狙った襲撃が相次いでいたという。また11月の区議会選挙に出馬しようとした、「雨傘運動」のリーダーの1人、黃之鋒さんの立候補資格が香港政府によって取り消された。

 

黄氏はこれまで「香港の中国からの独立は支持しないが、香港の将来は市民みずからが決めるべきだ」と主張してきたが、香港政府は「こうした主張は、香港は中国の一部だと定めた基本法に触れるためだ」と決定の理由を説明している。

 

2日には200人のデモ参加者が拘束される

 

一方、11月2日(土曜日)には今月24日に行われる区議会議員選挙の民主派の立候補者が中心となって計画した集会が開かれ、一部の参加者らは香港島中心部のショッピング街でバリケードを築き、道路を封鎖したという。

 

香港警察は催涙弾を発射し、ウォーターキャノンで放水し続けた。

 

 

また過激化した一部のデモ参加者は、中国国営の新華社通信香港支社に向かい、入り口のドアを破壊し、火をつけたそうだ。

 

香港警察はこのエリアでのデモが禁止されていたことから、200人以上の参加者を拘束したという。そして拘束され連行される若者たちの姿は、ネットでも公開されている。(了)

 

 

出典元:RT:6 wounded incl. attacker in Hong Kong mall stabbing, reportedly sparked by political argument (PHOTOS)(11/3)

出展元:AFP:デモ参加者が集まる商業施設付近に刃物男、5人負傷 香港(11/4)

出展元:CNN:刃物男の襲撃で4人負傷、民主派の政治家が耳食いちぎられる 香港(11/4)

出典元:NHK:香港 抗議集会後に中国国営の新華社通信を襲撃 混乱広がる(11/3)

出展元:NHK:「雨傘運動」主導の黄之鋒氏 区議選立候補認めず 香港当局(10/29)

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