アイスランドの総選挙で女性議員が多く当選、議会の半数に迫る
先日、アイスランドで総選挙が行われ、以前よりも女性議員が多く当選したが、国の議会においては過半数に届かなかった。
当初の選挙結果では、女性が過半数を超えた
アイスランドでは9月26日に総選挙が行われ、以前と比べ6人多く女性議員が当選し、議会内においても63議席中、30議席(47.6%)が女性で占められた。
もっとも当初の選挙結果では、女性議員が33議席(52%)を占めたという結果が出され、ヨーロッパで初めて、女性議員が議会の多数派になったと報じられた。
しかし票の数え直しが行われ、女性が多数派になるには、僅かに及ばない結果になったという。
世界で最も男女平等が進んだ国
アイスランドでは他の国とは異なり、議会での女性議員の割り当ては法律で定められていないという。ただし政党の中には、女性候補者の最低人数を決めている所もあるそうだ。
またアイスランドは以前から、男女平等を進める国のリーダー的存在と考えられ、世界経済フォーラムの報告でも、12年連続世界で最も男女が平等な国として選出されている。
また育児休暇は男性も女性も認められ、1961年からすでに男女同一賃金の法律を導入。1980年には世界で初めて女性大統領を選出したという。
他の国における女性議員の割合とは
ヨーロッパにおいて、今回のアイスランドに次いで女性議員の割合が多いのがスウェーデンで、47%となっている。
一方、世界で見ると女性議員が過半数を超えている国は5カ国あり、アフリカのルワンダでは、下院での女性議員の割合が61.3%、キューバでは53.4%、ニカラグアでは50.6%、アラブ首長国連邦とメキシコでは50%となっている。
またイギリスの下院では女性議員の割合が34.2%、アメリカの下院でも27.6%にとどまっているという。(了)
出典元:BBC:Iceland misses out on Europe’s first female-majority parliament after recount(9/26)