バイデン大統領「プーチンは権力の座に留まれない」、政府関係者が釈明に追われる
アメリカのジョー・バイデン大統領がポーランドを訪れ、演説を行ったが、その後政府関係者が一部の発言の意図を否定、説明することに追われた。
ポーランドでウクライナ情勢について演説
バイデン大統領は26日、ポーランドのワルシャワを訪れ、ウクライナの情勢について演説を行った。
大統領は演説において、「この男(プーチン大統領)は、権力の座に留まることはできない!神に祝福され、神が我々の自由を守り、神が我々の軍隊を守ってくれますように」と述べた
そしてローマ教皇の言葉を引用し、「決して(自由への)希望を捨てず、疑うことなく、疲れを見せず、落胆せず、決して恐れてはならない」と述べた。
またロシア国民に対しても、「彼らは我々の敵ではない」と直接メッセージを伝えた。
Whoa.
Biden on Putin:
“For God’s sake, this man cannot remain in power.”
That’s a big change in policy. pic.twitter.com/nP734npq4n
— David Priess (@DavidPriess) March 26, 2022
「レジームチェンジを求めるものではない」
しかし、この「プーチン大統領が、権力の座に留まることはできない」という言葉が、その後ロシアの体制変化(レジームチェンジ)を求めるものと判断され、ホワイトハウス側は対応を迫られ、次のように釈明した。
「バイデン大統領が言いたかったのは、プーチンが近隣諸国や地域に対して権力を行使することは許されないということだ。彼はロシアにおけるプーチンの権力や政権交代について議論していたわけではない」
またホワイトハウス側は「プーチンが権力を維持することはできない、というセリフは、準備した発言にはなかった」と述べたという。
実は、アントニー・ブリンケン国務長官は今月初めに「私たちにとっては、レジームチェンジが目的ではない。ロシア国民は、自分たちを率いてほしい人を決めなければならない」と述べ、レジームチェンジを求めていることを否定していた。
今回のバイデン大統領の発言を受けて、ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は「これはバイデン氏が決めることではない。あくまでロシア連邦の人々の選択であるべきだ」と述べ、非難した。(了)
出典元:CNN:Biden says Putin “cannot remain in power,” but White House says it’s not call for regime change(3/26)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Biden says Putin ‘cannot remain in power’; US offers Ukraine further military support – live(3/26)