メットガラ2022、マリリン・モンローのドレスを着て現れたキム・カーダシアンが物議に
ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年5月第1月曜日に開かれる、ファッションの祭典「メットガラ(Met Gala)」。今年、その会場に、リアリティ番組のパーソナリティとして有名なキム・カーダシアンさんが、マリリン・モンローのドレスを着て現れた。複製ではなく、モンロー本人が着たドレスの実物だ。
博物館から借り受けたドレス
マリリン・モンローは1962年、ジョン・F・ケネディ大統領の誕生日を祝う式典で、「ハッピーバースデー」の歌を歌った。その時に着ていたベージュ色のドレスを、メットガラでカーダシアンさんが着た。
カーダシアンさんがこの60年前のドレスを入手できたことに、多くの出席者が驚いていたと海外メディアが伝えている。
そのドレスは、モンローの死後オークションにかけられ、約500万ドル(約6億5000万円)で落札された。落札したのは、フロリダ州オーランドにある「Ripley’s Believe It or Not! Museum」という観光博物館だった。カーダシアンさんは、そこからドレスを借り受けた。一体いくらで借りたのか気になるところだが、それは報じられていない。
モンローファンからの批判
カーダシアンさんはこのことで話題の人になったが、マリリン・モンローのファンはこの一件を良く思っていないようだ。
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モンローの伝記著者であるMichelle Morganさんは、海外メディアにこう言っている。「60年前の象徴的なドレスが公の場で着用されるのを見て、とてもがっかりしました。非常にもろく、温度管理された環境で保存されていたものが、実際に着用されるのです。しかもパーティー会場なので、何が起こるかわかりません」
マリリン・モンローのドキュメンタリー番組を制作したプロデューサー、Nina Boskiさんは、ドレスがカーダシアンさんの自己宣伝に使われたことを快く思わず、こう言っている。「キム(カーダシアン)がなぜあのドレスをパブリシティに利用したかったか、理由は分かりますよ。しかし、あのドレスを着るべき人間はたった一人で、それは伝説的なマリリン・モンローその人しかいません」
マリリン・モンロー研究家であり、コレクターでもあるScott Fortnerさんは「ファンたちが怒っている理由は、彼らがあのドレスを神聖なものと考えているからです」と話す。
それにしても、カーダシアンさんは大した度胸の持ち主だ。ドレスに万一のことがあった場合、どうするつもりだったのだろうか。(了)
出典元:Page Six:Kim Kardashian wears Marilyn Monroe’s dress on Met Gala 2022 red carpet(5/2)
出典元:New York Post:Marilyn Monroe experts say Kim Kardashian isn’t worthy: That gown is a ‘national treasure’(5/3)