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ウクライナ軍がヘルソン市に到達、住民が兵士らを迎え、街が歓喜に包まれる

ウクライナ軍がヘルソン市に到達、住民が兵士らを迎え、街が歓喜に包まれる
Twitter/Jimmy Rushton

ウクライナ軍が南部ヘルソン州の州都、ヘルソン市の中心部に入り、街をロシア軍から解放した。

 

「ウクライナにとって歴史的な日」

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は11月10日夜の演説で、ウクライナ軍が南部のヘルソン州などで前進し、41の集落を解放したと述べていた。

 

そして11日にはウクライナ軍が、ヘルソン市の中心部に到達。地方行政本部に近いスヴォボディ広場には、ウクライナの国旗が掲揚されたという。また、同市の国家警察本部の外にも国旗が掲げられた。

 

 

ウクライナ国防省の報道官も、ウクライナ軍がヘルソン市をほぼ完全に掌握したと述べている。ヘルソン市は今年の3月2日から、ロシア軍によって占領され続けていた。

 

SNSには、ウクライナ軍の兵士を迎え入れた住民が抱き合い、喜ぶ様子が多く投稿されている。

 

 

ウクライナのゼレンスキー大統領も「この日はウクライナにとって歴史的な日だ。(略)ヘルソンの人々は、ウクライナへの希望を決して捨てなかった」と祝福。また、この作戦を遂行してきた全ての兵士、全ての部隊、将校、情報機関などに対し、感謝の言葉を捧げた。

 

ロシア報道官「屈辱的ではない」

 

一方、ロシア政府のペスコフ報道官は、11日の記者会見で、ヘルソンからのロシア軍の撤退は「屈辱的ではない」と述べたという。

 

またロシア国防省は、ロシア時間の11日午前5時までに軍の避難を完了したとし、ドニエプル川の東岸へ3万人のロシア兵が撤退したと明らかにした。

 

しかし一部のロシア兵がウクライナ側に取り残され、私服に着替えて逃げているとも言われている。ウクライナ国防省の情報部門は、そのようなロシア兵に投降を呼びかけているそうだ。

 

一方、ヘルソン市からドニエプル川の東岸へ架けられていたアントニフスキー橋は爆破されたという。

 

またヘルソン地域では、民間人と思われる3人の遺体が発見されており、ウクライナ検察庁は戦争犯罪の犠牲者と疑われるとして調査している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Zelenskiy says Kherson ‘never gave up’ as Ukrainian troops reach city centre – as it happened(11/11)

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