インドで2143組のカップルが合同結婚式、ギネス世界記録に
インド·ラージャスターン州のBaran市で新郎新婦4286人、2143組の合同結婚式が執り行われた。
ヒンズー教とイスラム教の形式で行われた今回の結婚式は、12時間内に最も多くの人が結婚した式として、ギネス世界記録に認定された。また、24時間内に最も多くの人が結婚した式としても、これまでの記録(963組)を破ってギネスタイトルを獲得した。
疎外された階層を支援する団体が主催
この結婚式を主催したのは、社会的に疎外されている人たちを支援するNGO「Shri Mahaveer Goshala Kalyan Sansthan」。恵まれない階層の人たちの、結婚を後押しすることが目的だ。
5月26日の朝から、Baran市郊外の会場に多くのカップルが集まった。新郎新婦はそこで花輪を交換し、州政府高官からの祝辞を受けた後、宗教的な式典の場に移動。そこでは聖火の周りを回る「saptapadi」という儀式を行い、ヒンズー教とイスラム教の聖職者から結婚を認められた。また、その後すぐに、政府から結婚証明書が発行されたとのこと。
「遅れた地区」の人たちは結婚が困難
ギネス世界記録によれば、新郎新婦にはベッドのマットレスや寝具、料理器具、テレビ、冷蔵庫、電磁調理器などが贈られたそうだ。また、集まった数千人のゲストには食事が振舞われた。新郎新婦へのプレゼントは豪華すぎるようだが、彼らの実情を踏まえるとそうでもない。
新郎新婦のほとんどは、政府当局が言う「遅れた地区」の出身者で、十分な教育を受けておらず、社会的、経済的に上にあがることが困難なのだそう。また、極度の貧困のため、結婚できないでいる。
今回結婚式を主催したNGOは、ギネス記録認定でこうした恵まれない人たちの存在が知れ渡り、より多くの助けの手が延べられることを期待している。(了)
出典元:UPI:Mass wedding in India features 2,143 couples(6/9)
出典元:Guinness World Records:Record-breaking mass wedding sees 4,286 Indians make ultimate commitment(6/9)