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性的暴行を受けた女性、相手を殴り倒してしまい罰金刑に

性的暴行を受けた女性、相手を殴り倒してしまい罰金刑に
Twitter/Vladislav Dajković @Dajkovic

24才のその女性は、男に襲われた時、見事に応戦し過ぎてしまったようだ。裁判には被害者として出廷したのだが、過剰防衛という理由で罰金を課せられるという意外な結果になった。

 

股間を鷲掴みにした男にパンチ

 

モンテネグロの北部にあるコラシンという町で、その夜、Milica Živkovićさん(24才)は女性の友人と飲み歩いた。そして、家に帰る途中、1人の男が後をつけているに気がついたという。

 

男は夜道で2人に声をかけて来たが、2人はそれを無視し、笑ってやり過ごそうとした。すると男は、いきなり行動に出たそうだ。Milicaさんは海外メディアにこうに話す。

 

「彼は私の顎を掴み……次に、私の(下半身の)その部分を鷲掴みにしました。私は身を守るため、最初は拳を握って一発、次に手を開いて一発殴りました。これは私が4年間キックボクシングを練習した中で覚えた技です」

 

何もしなければ「最悪の事態」になるかもしれない、と彼女は思ったそうだ。そして目一杯の力で戦い、「もちろん彼をノックアウトした」。

 

1万3000円の罰金を科す

 

Milicaさんは裁判で、82ユーロ(約1万3000円)の罰金を課せられた。過剰防衛と、「公衆の秩序と平穏を乱した」という、2つの理由からだそう。

 

一方、加害者の男は、逮捕·勾留されたものの、370ユーロ(約5万9000円)を払って自由の身になったと報じられている。

 

Milicaさんへの罰金は、モンテネグロの女性たちを怒らせたようだ。海外メディアによれば、主要な都市で、性的暴行への反対とMilicaさんとの連帯を主張するデモが起こっているとのこと。

 

政治家のVladislav Dajković氏は、Milicaさんの写真と共に、裁判所の決定を批判するコメントをX(旧ツイッター)にアップした。そこには、「恥ずべきなのは、自己防衛のために男に怪我をさせたMilicaさんを非難し、罰金の支払いを命じた裁判官の評決だ」と書かれている。

 

(了)

 

出典元:Metro:Woman fined for fighting back ‘too much’ during sex attack(8/21)
出典元:Radio Free Europe:‘Slap Of Reality’: Montenegrin Woman Fined For Being Too Rough On Her Attacker(8/18)

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