後足を失ったカメ、レゴのブロックで車輪をつけたら歩く速度がアップ!
2本の後足を失ったカメのために、アメリカの大学の獣医がレゴ(LEGO)ブロックの自動車セットを利用して、可愛い車輪を取り付けた。
おかげでカメは自由に歩けるようになった。それだけでなく、以前よりスピードが増して、素早く移動できるようになったという。
15才のアメリカハコガメ
Pedroという名前のそのカメは、米国ルイジアナ州のSandra Traylorさんが飼っている雄のアメリカハコガメ。年齢は15才。Traylorさんが飼い始めた時から、すでに後ろ足の一本が無かったそう。
そんなPedroは、家の庭に作られた檻の中で飼われていたが、数ヶ月前に逃げ出して行方不明になっていた。その後戻って来たPedroは、何があったかは分からないが、もう一本の後足も失っていた。
その傷を診てもらうために、Traylorさんは、家の近くにあるルイジアナ州立大学の動物病院にPedroを持ち込んだ。
カメのことなど本気で考えてくれないだろう、と思っていたTraylorさんは、獣医の意外な反応に驚いたと話している。
彼らがカメに興味を示してくれたので、感動しました。猫や犬以外はペットじゃないと思っている人も、世の中には居るものですから。
動物病院にカメを持って行って、犬の隣に座って診察を待つのは居心地悪いものです。でも獣医さんたちは、カメのことをとてもよく診てくれました。
レゴブロックの自動車セットを利用
Pedroの足の傷は自然治癒していたが、前足だけでほとんど動けないのは可哀想だと思ったインターン生たちが、協力して車輪の義足を作った。
その材料は子供のおもちゃ、レゴブロックの自動車セットだ。車輪から車輪までの幅をカメの大きさに合わせて手直しし、レゴブロックを甲羅の裏側に接着剤で貼り付け、その上に車軸をパチンとはめ込むようにした。車輪はいつでも取り外して手入れできるようになっている。
車輪の義足をつけたPedroはすぐに慣れ、自由に歩き回っているそうだ。しかも今では4本足で歩くより速いスピードが出るという。(了)
出典元:Metro:Turtle missing back legs gets Lego wheelchair(6/23)
出典元:LSU Media Center:LSU Veterinarians Get Pedro the Turtle Moving(6/20)