スペインのトライアスロン選手が、コースを間違えたライバルを勝たせるためゴール直前で立ち止まる
トライアスロンのスペイン人選手が、ライバルを勝たせるために、見事なスポーツマンシップを見せ、多くのメディアで報じられている。
3位の選手がコースを間違える
そのスペイン人選手とは、Diego Méntridaさんだ。彼は先日、スペインのバルセロナで行われた大会「2020 Santander Triathlon」に出場。
「Run」で4番手につけ、3位だったイギリス人のJames Teagle選手を追っていたという。
しかしゴールの約50m手前で、Teagle選手はコースを間違えてしまい、フェンスに激突。その結果、Méntrida選手が3位に浮上する。
ところがMéntrida選手はゴール直前で立ち止まり、再びコースに戻ったTeagle選手を待ち、彼を先にゴールさせた。
結局、Teagle選手は3位となり、Méntrida選手は4位になったそうだ。
When Spanish triathlete Diego Méntriga noticed that British triathlete James Teagle went the wrong way before finish line of Santander Triathlon,Mentriga waited for him so he could take what he says is his deserved 3rd place.“He was in front of me the whole time.He deserved it.” pic.twitter.com/5Mo52QZ3rJ
— GoodNewsCorrespondent (@GoodNewsCorres1) September 19, 2020
「普通のことをしただけ」
Méntrida選手はその後、この内容を報じた映像をインスタグラムに投稿。その中で次のように述べている。
「このことは私の両親やクラブが、子供の頃から私に教えていることです。僕の見解では、普通のことをしただけです」
一方、Teagle選手も2人が握手した写真をインスタグラムに投稿。そのコメントによれば、彼はコースを間違えて、フェンスにぶつかった時、終わったと思ったという。
そしてMéntrida選手のとった行動は「予想していなかった」とし、彼のとった態度を称えている。
また他のスポーツ選手もMéntrida選手の行動を賞賛。インド人のテニスプレーヤー、Nitin Kirtane氏もツイッターに次のように投稿している。
「彼こそ本当のチャンピオンだ。これがスポーツマンシップだ。Diegoに敬意を表する。彼はそれに値する。僕にとっては彼こそ、金メダリストだ」
スペインの新聞「El Mundo」によると、トライアスロンの主催者はその後、Méntrida選手を名誉順位で3位とし、Teagle選手と同じ300ユーロ(約3万7000円)の賞金を授与したという。(了)
出典元:MailOnline:Spanish triathlete shows incredible sportsmanship by STOPPING on finish line to let British rival who took a wrong turn at the end to cross first and win the bronze medal(9/21)
出典元:BBC:Spain triathlete gives up medal to rival who went wrong way(9/20)