スターバックスに初の本格的“イタリアン風”ベーカリーが登場
スターバックスといえばコーヒーやマフィンのイメージが強いが、そんな同社がランチ帯とディナー帯の顧客確保を狙い、新たに動き出すことがわかった。
シアトルに同社初の高級路線ベーカリーをオープン予定
スターバックスは今月7日、同社初となる高級路線“イタリアン風”ベーカリーのオープンに向け準備中であるということを明らかにした。
ベーカリーはアメリカのシアトルにある、「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」内にオープン予定だという。
シアトルにおけるベーカリーのメニューは、朝食帯にはクロワッサンやロールパン、ランチ帯にはサンドウィッチやサラダなど100以上にも及び、さらに多くの商品には地元産の食材が使用されるそうだ。
ベーカリーには「Princi」のコンセプト
スターバックスは昨年イタリアのベーカリー「Princi」との資本提携を発表しており、オープン予定のベーカリーにはPrinciのコンセプトが導入されるようだ。
Princiベーカリーが提供するものは、イタリア料理からの影響を感じさせる“イタリアン風”サンドウィッチやパンなどとなっている。
Princi創設者Rocco Princiは1980 年にミラノの地で初のPrinci をオープン以降、ミラノに5店舗とロンドンに1店舗出店し、今回の「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」は同社にとっては初のアメリカへの出店となる。
さらなるビジネス拡大に向け意欲
スターバックスの45年以上にも及ぶ歴史において各店舗で販売されているパンやサンドウィッチは店舗外で作られており、店舗内で焼かれたパンを販売するという試みは初めて。同社はこのベーカリーのオープンは意義あるものと捉えている。
スターバックスの食品開発部門副部長Sara Trillingは9月に「我々はランチを最大のビジネスチャンスと考えている」とも述べており、さらなるビジネス拡大に向けて意欲を伺わせる。
ベーカリーは東京でもオープン予定
さらに12月には上海の「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」内にもPrinciのコンセプトを導入したベーカリーをオープンさせるという。
その後は来年末以降、ミラノ、ニューヨーク、東京、シカゴと世界各国で続々と新店舗をオープンさせる予定となっている。(了)
出典元:USA TODAY:Starbucks opens its first bakery with more to come(11/7)