溶岩が流れるハワイ島で行方不明になった犬たち、10日ぶりに救助される
溶岩の噴出が続いているハワイ島のレイラニ・エステイト地区で、2匹のワンコが行方不明となり、地元のボランティア団体によって捜索活動が続けられた。
消防士の姿に驚き、家から逃げてしまう
その行方不明になっていた犬とは、パグ犬とジャックラッセルとの混血の「Brus」と、ブラックテリアのミックスである「Little Dude」。
飼い主のCarol Hosleyさんはレイラニ・エステイト地区に住んでおり、先日起きた大規模な溶岩流出の際には、消防士によって家からの避難を命じられたという。
ところがHosleyさんが荷物をまとめていた所、2匹のワンコは消防士の姿に驚いたのか、突然家から逃げ出してしまい、以来行方不明のままとなる。
冷えた溶岩に取り囲まれていた
そこで地元の非営利団体で動物の保護を行っている「Aloha Ilio Rescue」のメンバーらが、捜索を開始。溶岩が至る所から噴出し、流れていく状況でワンコを探し続けたそうだ。
やがて捜索を始めてから10日目の5月13日、メンバーらは溶岩が噴出する場所の近くで「Brus」と「Little Dude」を発見する。
捜索を行った「Aloha Ilio Rescue」のDaylynn Kylesさんによれば、2匹のワンコはその時、冷えた溶岩とフェンスの間に取り残されており、溶岩に囲まれていたためその場から抜け出すことができない状態だったという。
そのためKylesさんは藪の中を通り、フェンスの下を這ってくぐり抜け、2匹を確保。無事救助することに成功する。
大きなケガはなく、順調に回復
発見された当時、2匹のワンコは恐怖から激しく震えており、赤アリに噛まれていたそうだ。ただしそれ以外の大きなケガはなかったらしく、現在は順調に回復しているという。
飼い主のHosleyさんは、今の気持ちを次のように語っている。
「私は死ぬほどうれしかったです、今は、これ以上ないほど幸せです。他の所持品は単なる物です。でも私は2匹の犬を取り戻したのです」
「Aloha Ilio Rescue」という団体は地元住民の寄付だけで運営されており、毎年約600匹の犬を救い、彼らに新しい家と飼い主を見つける活動を続けているという。
そして今回発見された「Brus」と「Little Dude」も、Hosleyさんに新たな家が見つかるまで、「Aloha Ilio Rescue」が預かることになっているそうだ。
また彼らは2匹を捜索している途中、迷子になったネコも保護。現在はネコの飼い主も探している。(了)
出典元:Hawaii News Now:Stuck between a lava flow and a fence line, missing dogs rescued after 10 days
出典元:abc9:Stuck between a lava flow and a fence line, missing dogs rescued after 10 days