弁護士のスーツからシラミが溢れ出て法廷から全員退避、裁判所は閉鎖に
法廷にやって来た弁護士のスーツから「おびただしい数の」トコジラミが這い出し、裁判所から全員が退避するという珍事が米国であった。
オクラホマ州ロジャーズ郡地方裁判所にて
米国オクラホマ州ロジャーズ郡地方裁判所は、2月4日、3階にある法廷がおびただしい数のトコジラミによって使用不能となり、利用者やスタッフの健康を配慮して建物全体を閉鎖した。
トコジラミ(床虱)は南京虫とも呼ばれる吸血性の寄生昆虫で、刺咬されると激しい痒みが生じる。
おびただしい数のシラミを法廷内で目撃したScott Walton保安官はこう証言する
私以外の誰もが見ていますよ。あのことを知らない人がいるとは信じられない。何とシラミが、それもすごい数が、法廷内のそこいらじゅうを這い回っていたんですから。
Walton保安官によれば、裁判所を訪れたある女性が、シラミを連れて来た弁護士を見ているとのこと。
一人の裁判所利用者がそれを見ています。彼女はある弁護士の襟首に、目で見てわかるほど大量の何かが這い回っているのを目撃しています。後になってそれがシラミだったとわかりました。
その男性弁護士は、着ていたスーツのジャケットを脱いで書類ファイルの上に一旦置いたが、そのジャケットを取り去ると、ファイルの上にシラミが這い回っていたそうだ。
弁護士はシラミを気にせず
弁護士は、自分がシラミだらけであることを全く気にしていなかったというから驚きだ。
裁判所警備員のチーフMike Clarkeさんは「その弁護士の態度は信じられないほど普通で、自分のスーツにシラミがうじゃうじゃいることに気が付いてさえいないようだった」と言っている。
建物から全員退避
法廷からまず職員やスタッフらが退去したが、「(身柄を拘束されている)服役囚や収監者のことも考えて、部屋にいた全員を強制退去させることにした」とClarkeさんは言う。
その後、建物から全員が退避し、裁判所は閉鎖に。害虫駆除の専門家が呼ばれ建物全体のシラミの駆除が行われた。
弁護士の名は公表されていないが、周囲から良く思われていないことは確か。Clarkeさんはこう言っている。
誰にせよ、ああいう状態で裁判所にやって来て、周囲の人たちに不都合をもたらすようなことをされたら、我々はいい気はしませんよ。
弁護士は担当する裁判の開廷を延期させるために意図的にやったのではないか、という見方もされている。(了)
出典元:Metro:Lawyer causes court evacuation after ‘abundance’ of bed bugs pours from his suit(2/7)
出典元:KJRH News:Lawyer with bed bugs falling out of clothing causes Rogers County Courthouse to close early Monday(2/5)