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69%の人が“死”を選択…マレーシア人女学生、インスタのアンケート結果を受けて自殺か

69%の人が“死”を選択…マレーシア人女学生、インスタのアンケート結果を受けて自殺か
Facebook / Greg Gorman

マレーシアでインスタグラムの投票機能を用いてアンケートを行った女学生が、その結果を受けて自殺したとして波紋を広げている。

 

投票の結果、69%が死を選択

 

インスタグラムの投票機能を用いてアンケートを行い、その結果自殺したと伝えられるのはマレーシア人の学生Davia Emiliaさん(16)。

 

Daviaさんはインスタグラムのストーリーに付随された機能であるアンケートを用い、“本当に大事なことなの、D/L(=Death/Life、死ぬか生きる)を選ぶのを手伝って”と投稿。

 

するとこれに回答した69%ものインスタグラムユーザーが、“D(=死)”を選択。

 

その結果を受けてDaviaさんは今月13日、マレーシア東部サラワク州に位置する自宅の3階(日本式では4階に相当)の屋根から飛び降り、自殺したという。

 

Facebook / Teju Olaoye

 

ニュースを知り多くが“生”を選択するも、時すでに遅し

 

このニュースを受け、インスタグラムもDaviaさんのアカウントを調査。

 

最終的にDaviaさんの投稿したアンケートにおいては、89%もの人が“L(=生)”を選択したことが判明したとしている。

 

しかしインスタグラムのストーリー機能においては投稿が24時間で自動的に削除されるものの、Daviaさん自殺のニュースを知った多くのユーザーが彼女の死後“L(=生)”を選択したことにより、最終的な投票結果が大幅に覆されることになったとみられている。

 

インスタグラムにおいては、2017年にもユーザーであったイギリス人女性Molly Russellさん(14)が自殺している。

 

彼女の両親は、インスタグラムにおいて自傷行為や鬱に関するアカウントを閲覧していたことがRussellさんの自殺につながったとして、インスタグラムに圧力をかけていた。

 

これによりインスタグラムでは、今年の2月より自傷行為に関連する画像や内容を投稿することが禁じられていた。

 

今回の事件は、そのような中において発生したことであったため、インスタグラムのWong Ching Yee氏は、誰かの安全を危険に晒すような投稿を発見した際には、インスタグラムに報告すると共に緊急サービスに連絡を取ることを推奨している。

 

※画像はイメージです(Pixabay)

マレーシアでは自殺教唆を行った者には死刑も

 

一方、このニュースはマレーシア社会にも大きな衝撃を与えている。

 

マレーシア議会では自殺の背景について、さらなる捜査を行う必要性があるとの声が上がっていると共に、弁護士でありマレーシア議会の議員を務めるRamkarpal Singh氏は、投票で“D(=死)”を選択したユーザーは自殺教唆により罪に問われる可能性があることをも指摘。

 

マレーシアの法律においては、未成年に対して自殺教唆を行った者は死刑、あるいは最高20年の懲役と罰金を科せられる可能性があるという。

 

さらにSingh氏は「彼女のインスタグラムアカウントにおいて、ネットユーザーの大半が自殺を止めさせようとしていたならば、彼女は今も生きていたのではないだろうか」などとしている。

 

インスタグラムの投票結果を受けて自殺してしまったDaviaさん。多くのユーザーが投票において“死”を選択したとは信じがたいことであり、同じことが繰り返されてはならない。(了)

 

出典:Business InsiderA Malaysian teen jumped to her death after friends voted for ‘death’ through an Instagram poll(5/16)

出典:The Sun:Schoolgirl, 16, kills herself after 69% of Instagram followers told her to do so when she asked them in online poll(5/15)

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