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環境活動家の若者が、話題になった退役軍人の記念碑に「糞尿」をぶちまける

環境活動家の若者が、話題になった退役軍人の記念碑に「糞尿」をぶちまける
Twitter/End UK Private Jets

イギリスにおいて、亡くなった退役軍人の記念碑が、環境活動家によって汚される出来事が起きた。

 

ナイトの称号を授与された人物

 

その退役軍人とは、元イギリス陸軍将校だったTom Moore大尉(キャプテン・トム)だ。

 

彼は新型コロナが蔓延した2020年、当時99歳という高齢の身でありながら、100歳になる4月30日の誕生日までに自宅の庭を100往復することに挑戦。

 

人々にイギリスの保健サービス「NHS」を支援するよう呼びかけ、1000ポンド(約16万円)を目標に寄付を募った。

 

その結果、多くの寄付が寄せられ、Moore大尉の活動も称えられ、2020年7月にはウィンザー城でエリザベス女王からナイトの称号を授与された。

 

しかし先日、環境活動家で元医学生だったMaddie Budd(21歳)さんは、プライベートジェット機の使用に反対し、ダービーシャー州ハットンにある大尉の記念碑に糞尿をかけたという。その様子がこちら。

 

大尉が支持してきたものが汚される

 

Buddさんは動画において、次のように述べている。

 

「人々は、彼(Moore大尉)を英雄だと言うでしょう。また人々はこの行為が、彼の人生や、NHSに対して非常に、不愉快なまでに無礼なことだと言うでしょうし、私もそう思います。私が医者になるために勉強していたのは、人々の世話をすることが大事だと信じているからです。(略)もし、NHSの職員が必要不可欠な仕事をしていると信じているなら、なぜ、医療制度を崩壊に追い込むのか、なぜ文明を崩壊に追い込むのか、なぜ、基本的に誰もこの全人類の大量虐殺(気候変動問題)を真剣に考えないのでしょうか?このすべてが真実なのに、政府はイギリスのプライベートジェットを終わらせようともしない。ジェット機が離陸するたびに、キャプテン・トムが支持してきたものすべてに、バケツのようなクソと血が注がれるのです」

 

Buddさんは、プライベートジェットなどの航空機による二酸化炭素排出に抗議する小さなグループ「End UK Private Jets」に所属しているとみられ、この団体は最近設立されたと考えられている。

 

このグループの広報担当者は、取材に対して次のように述べている。

 

「キャプテン・トムは、困難な時代に良いことをするシンボルです。彼はとても良いことをした。プライベートジェットが飛び立つたびに、彼が象徴するもの、彼が行った良いことが、すべて台無しにされるのです。食べ物や水がなくなったり、ベッドが何百万人もの死体で埋まったりすると、NHSは崩壊します。(略)もし私たちが本当にキャプテン・トムと彼が掲げたものを大切に思っているなら、なぜ私たちは自分たちのNHSや、法と秩序、安全と自由を、永久に崩壊させようとしているのでしょうか。想像を絶する崩壊が来ているのに、政府はイギリスのプライベートジェット機さえも終わらせようとしない」

 

最近、イギリスでは環境問題に取り組む若者たちによる過激な行動の事例が増えており、問題視されている。

 

 

Moore大尉は100歳を迎えるまでに、3279万ポンド(約54億円)の寄付を集めたが、2021年2月2日、ベッドフォード病院にて死去したという。(了)

 

 

出展元:METRO:Eco-protester pours ‘actual liquid human s**t’ on Captain Tom memorial(10/1)

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