電子タバコも危険?心臓病のリスクがあるとの研究結果が発表される
多くの人は電子タバコに害はないと考えているかもしれない。
しかし先日、ニコチンの入っていない電子タバコでも、心臓病のリスクがあるとする研究結果が発表され、海外メディアでも伝えられている。
米・スタンフォード大学が研究
そもそも電子タバコとはタバコの葉の代わりに、香りを含んだリキッドを加熱蒸発させ、その煙を吸うもので、日本ではニコチンが含まれていないものを指す。
海外メディアのnzheraldなどによれば、今回アメリカのスタンフォード大学の研究者が電子タバコの影響についての研究を行い、結果を「Journal of the American College of Cardiology」において発表したという。
その内容とは、ニコチンのない電子タバコも血管に機能障害を引き起こし、そのことにより心臓病を発展させる可能性が増大するというもの。
スタンフォード大学循環器(心血管)研究所の所長、Joseph Wu博士は次のように語っている。
「これは人々が独りよがりになるべきではないという、またこれらのeシガレットが完全に安全だと思わないようにすべきという、本当の警告(警告射撃)なのです」
害の大きいのはシナモンとメンソール
今回の実験において研究者らは、健康な人間の血管細胞を育て、ニコチンを含まない6種類のフレーバーの影響を調べたという。
その結果、ニコチンが入っていないフレーバーでさえ、通常のタバコを吸っている人に相当するほど、血管の機能障害が引き起こされていたそうだ。
その中でも最も害の大きかったフレーバーは、シナモンとメンソールだったとしている。
もっとも電子タバコは比較的新しいトレンドで、長期間にわたる人間への影響はまだ不透明だ。
しかしスタンフォード大学のWu博士は、健康的な理由から電子タバコに変えようとしている喫煙者は、考え直した方がいいのかもしれない、と警告している。(了)
出典元:nzherald:The vape flavours that increase your risk of heart attack(5/29)
出典元:7NEWS:Vape flavours pose a serious health risk to the heart, researchers find(5/29)