野火の炎が迫る中、コウノトリの父親が巣を離れず最後まで卵を守り抜く
ロシアの野原で火事が起き、野生のコウノトリの巣に迫っていく瞬間の動画が公開された。
5つの卵を守るため巣を離れず
この動画をフェイスブックで公開したのは、自然保護団体の「WWFロシア」。
同団体と保護団体の「AmurSoEs」は、絶滅が危惧されている野生のコウノトリを観察するため、高い鉄塔に作られた巣の近くにカメラを設置し、撮影してきたという。
しかし4月28日、巣の下に広がる野原に、誰かが違法に火をつけて火事が発生。その炎と煙が巣に迫っていった。
ところが5つの卵を守っていたコウノトリの父親は巣から離れることを拒否。熱と煙に耐えながらも、その場に留まり続けた。その時の早送り映像がこちら。
28 апреля 2019 г. неизвестные лица подожгли долину реки Гильчин около села Тамбовка Амурской области. В долине и пойме реки гнездятся и кормятся дальневосточные аисты, журавли и другие водно-болотные птицы. Аистам в этот раз повезло, их гнездо расположено на безопасной высоте, на металлической опоре ЛЭП.. А вообще ежегодно от таких палов сгорает по несколько аистиных гнезд вместе с яйцами и птенцами, не говоря уже о более мелких птицах, гнездящихся на земле.. #остановиогонь! #дальневосточныйаист
Anton Sasinさんの投稿 2019年4月30日火曜日
心配そうに動き回り、苦しそうに口を開ける
コウノトリの巣があるのは、ロシア・アムール地方にあるTambovka村の、Gilchin川の近くだという。
ここは春になると野生のコウノトリがつがいになり、子育てをする場所とされている。
しかしこのような火災が毎年起こり、卵のあるいくつかのコウノトリの巣や、地上に近い場所にある小さな鳥たちの巣も焼かれてしまうそうだ。
また今回のコウノトリの巣は幸運なことに高い場所にあったが、それでも火の勢いが強くなった時、父親のコウノトリは心配そうに動き回り、また煙が激しくなった時には、苦しそうに数分間もくちばしを開いていたそうだ。
しかしコウノトリの父親は最後まで巣を離れずに死守。その結果、後に無事卵が孵化し、少なくとも4羽のヒナが誕生したという。
日本や朝鮮半島では既に野生のコウノトリが絶滅してしまったが、ロシアでも数が減少し、今では絶滅危惧種のリストに登録されている。(了)
出典元:The Siberian Times:Hero father stork protects nest full of eggs as wildfire threatens his life(5/14)
出典元:MailOnline:He’ll be the stork of the town! Brave father bird protects nest of eggs on top of pylon as wildfire rips through field in Russia(5/15)