スーダンで飼育されているライオン、ひどく痩せた状態に救助を求める声が上がる
スーダンの公園で、やせ衰えた状態の複数のライオンが目撃され、訪れた人々から救助を求める声が上がっている。
骨が皮から突き出ていた
ライオンが飼育されているのは、スーダンの首都、Khartoumにある「Al-Qureshi公園」だ。
先日、人々がこの公園を訪れ、檻の中で飢えてやせ細っていた複数のライオンを目撃。写真を撮り、ネットに投稿してライオンを救助するよう呼びかけたという。
このライオンたちを救う運動を起こした1人であるOsman Salihさんは、「私は公園でこれらのライオンを見た時には、震えました。彼らの骨は皮から突き出ていたのです」と述べている。※下の写真の中にはショッキングな姿もあるため、閲覧にはご注意いただきたい)
مشيت بالصدفة لحديقة القرشي في خرطوم ٣ وانصدمت بوجود خمسة اسود منتهين عبارة عن جلد على عظم وفي واحد اتوفى قريب بسبب الجوع والإهمال 😟 الأسود دي محتاجه جهه تهتم بيها وتوفر ليهم الأكل الكافي وتعالجهم وإلا للاسف برضو حيموتو#لم_تسقط_بعد#حنبنيهو@SudanPMHamdok pic.twitter.com/SSJ26Lscud
— Osman Salih (@0smanSalih) January 18, 2020
職員が自分のお金でエサを買うことも
しかしなぜ、ライオンがこのような状態になってしまったのだろうか。
この公園内には、飢えた5頭のライオンが檻の中で飼育されているのだが、これまで数週間も食料や薬不足に悩まされてきたという。
公園の職員や獣医などは、この数週間でライオンのうちの何頭かは、体重が約3分の2も減ったと語っている。
公園のマネージャーであるEssamelddine Hajjar氏は、取材に対して「食べ物はいつも手に入るとは限らないのです。だからしばしば、私たちは自分たちのお金でエサを買い、ライオンに食べさせているのです」と述べている。
この公園はKhartoumの自治体によって管理され、部分的に個人によって資金が提供されているそうだ。
しかしスーダンは現在、経済危機のさなかにあり、外貨の不足や食料品の物価の高騰によって、さらに厳しい状況に追い込まれているという。(了)
※新たな報道では、すでにこのうちの1頭のライオンが死んだとも伝えられている。
出典元:BBC:Outrage over ‘starving caged lions in Sudan’ (1/20)