ボツワナでゾウが謎の大量死、5月初旬から350頭が死亡、原因はいまだ不明
前例のない規模の大量死
ボツワナ政府によれば、過去2カ月に渡り、数百頭のゾウが死んでいるのが見つかったが、この数は前例のないものだという。 しかもすでにサンプルを採取し、調べているが、結果は数週間先となり、いまだに原因は突き止めてられていないそうだ。 イギリスに拠点がある慈善団体「National Park Rescue」のNiall McCann博士は、5月の初め以来、彼の同僚らによって調査された結果、ボツワナ北部にある「Okavango・デルタ(三角州)」周辺で、350頭以上のゾウの死骸が発見されたと語っている。(下のツイートにはゾウの死骸が映っているため、閲覧にはご注意いただきたい)Hundreds of elephants dead in mysterious mass die-off in Botswana, government is yet to test the remains of the dead animals in what has been described as a ‘conservation disaster’ https://t.co/HUbzxcy4oz pic.twitter.com/GwKIxyULKY
— WildAid (@WildAid) July 1, 2020
性別や年齢に関係なく、あらゆるゾウが死亡
McCann博士によれば、5月の初旬に地元の保護活動家らが飛行機に乗ってデルタを調べたところ、3時間の飛行で169頭のゾウの亡骸を見つけ、政府に通報したという。 さらにその1カ月後に調査を行ったところ、再び多くの死骸を確認。合計で死んだゾウの数は350頭以上に上ったそうだ。McCann博士は「干ばつとは関わりのない出来事で、これだけ多くの数のゾウが一度に死んでいるという点を考えれば、これは全く前代未聞だ」と述べている。 ボツワナ政府は当初から、死んだゾウの牙が抜かれていなかったため、「密猟」の可能性を排除していたとか。 しかも死んでいるのはゾウだけで、他の野生動物に影響はないとみられ、McCann博士も「もし密猟者によってシアン化合物(青酸カリなど)が使われたなら、他の(動物の)死骸が見つかるはずだ」と述べている。 また英ガーディアン紙によれば、性別にかかわりなくあらゆる年齢のゾウが死んでおり、生き残った数頭も弱々しく、やつれているという。このため今後数週間に渡って、さらに多くのゾウが死ぬ可能性が示唆されている。Hundreds of #elephants have been found dead in Botswana's Okavango Delta. Poaching has been ruled out as the tusks had not been removed. Wildlife specialists have described the die-off as a "conservation disaster". - https://t.co/REFzR83tht pic.twitter.com/PS0CDgUuXw
— WildAid (@WildAid) July 2, 2020