今夜は「しし座流星群」のピーク、その特徴や見るべき時間とは?
「しし座流星群」が、日本時間の11月17日の夜に極大となり、多くの流れ星を観測できるかもしれない。
見るべき時間と天気は?
ウェザーニュースによれば、「しし座流星群」の出現のピークは日本時間の11月17日20時だが、「放射点」がある「しし座」が昇ってくるのは、東京では23時頃になるという。
このための流星群の見頃は17日の深夜から18日の未明になるそうだ。しかも今回は月明かりの影響はなく、空の条件の良いところでは1時間あたり5個から10個ほど流れ星が観測できる可能性があるという。
問題の天気だが、関東や東北、北陸地方では晴れるところが多くなるそうだ。ただ湿った風の影響を受ける西日本や東海地方は雲が広がりやすいとか。
北海道も上空を気圧の谷が通過するため雲が多い予想になっている。
しし座流星群の特徴
「しし座流星群」は、国際天文学連合がまとめた64の主要な流星群の中で、もっともスピードが速い流星群とされ、流れ星の速度は秒速71kmにも達することがあるという。
また全体的に明るい流れ星が現れる割合が高く、火球と呼ばれる非常に明るい流れ星も多く観測されているそうだ。
また流れ星が通り過ぎたあとに残る、雲のような淡い輝きの「流星痕」を観測できる場合もあるとか。
流星嵐が起きることでも有名
さらに「しし座流星群」は、過去に多くの「流星嵐」が記録されていることでも有名だという。
母天体は、テンペル・タットル彗星。この彗星の公転周期が約33年とされており、その年ごとに流星嵐が起きる可能性があり、実際に1799年、1833年、1866年、1966年などに激しい流星嵐が観測されている。
また2001年11月18日深夜~19日未明には、日本でも1時間あたり1000個を超える流星が観察されたそうだ。(了)
出典元:ウェザーニュース:今夜、しし座流星群の活動がピークに 見頃は17日(火)深夜〜18日(水)未明(11/17)
出典元:国立天文台:主な流星群の一覧