世界最高齢のリクガメが190歳の誕生日、生まれたのは1800年代
あるリクガメが190回目の誕生日を迎え、地元の人々によって祝福された。
南大西洋のセントヘレナ島で暮らす
そのリクガメとは、オスの「ジョナサン」で、南大西洋に浮かぶセントヘレナ島で暮らしているという。
「ジョナサン」は1800年代の初頭に生まれたと考えられており、12月2日には190歳の誕生日が祝われたそうだ。
しかしもともとインド洋に浮かぶセーシェル諸島で暮らしており、セントヘレナ島に連れてこられたのが1882年。
この時すでに完全に成長し、到着当時の年齢は最低でも50歳と考えられたため、190歳より高齢である可能性が高いと言われている。
しかも「ジョナサン」は史上最高齢のカメであるだけでなく、生きている陸上動物としても最高齢とされ、今年1月にはギネス世界記録も更新した。
島の人々にも愛されているカメ
ジョー・ホリンズさんはセントヘレナ島専属の獣医師として、数十年間この巨大なカメの世話をし、引退後の現在もその世話をしているという。彼は次のように述べている。
「もし、ジョナサンが1832年、つまりジョージ王朝時代に孵化したとしたら、なんということでしょう。世界大戦、大英帝国の栄枯盛衰、歴代の総督、王、女王の数々、世界の変化には、並々ならぬものがあります。(略)彼は素晴らしい存在です。素晴らしい動物です。獣医として、世界最古の陸生動物の世話ができるなんて、これ以上の特権はないでしょう?」
「ジョナサン」は島の人々にも愛されており、地元の人々は3日間の誕生日パーティーを開いて、「ジョナサン」に好きな野菜を食べさせたという。
また大好きな健康食品で作った「バースデーケーキ」もプレゼントされ、「ジョナサン」の生涯を描いたアニメーションのビデオと歌も初公開されたそうだ。(了)
※ギネス世界記録のサイトには生活ぶりなども詳しく紹介されている。
出典元:Good News Network:Tortoise Celebrates its 190th Birthday as the World’s Oldest Land Animal(12/3)