X_Republicans against Trump

アメリカの大統領首席補佐官が、雑誌のインタビューに応じ、トランプ政権の閣僚について、赤裸々に語った。

政権幹部について率直な意見

ホワイトハウスの首席補佐官であるスージー・ワイルズ氏は、雑誌「ヴァニティ・フェア」のインタビューに応じ、その一部が12月16日に公開された。

インタビューの中で、ワイルズ氏は政権幹部について率直な意見を述べ、トランプ氏を「アルコール依存症のような性格」だと評したという。

また彼女は、トランプ氏が「自分にできないことはない」という考え方で行動していると述べた。

さらにワイルズ氏は、J・D・バンス副大統領について「10年間に及ぶ陰謀論者だった」と発言。行政管理予算局長のラッセル・ヴォート氏については、「右翼の絶対的な狂信者」と呼んだそうだ。

さらに、イーロン・マスク氏を「天才というのはそういうものだと私は思うが、変わり者」で「公言しているケタミン使用者」だと語ったという。（ケタミンとは、幻覚作用のある麻酔薬・薬物の一種）

トランプ氏はワイルズ氏を擁護

このインタビューは今年1年間、11回に及び、今回そのうちの2回分が公開されたという。

「ヴァニティ・フェア」の記事が公開された後、トランプ大統領は、ニューヨーク・ポスト紙の独占インタビューで、ワイルズ氏を擁護。彼女が「アルコール依存症のような性格」だと発言したのは「正しい」とし、次のように述べた。

「私は自分自身について何度も言ってきた。酒飲みでなくて幸運だ。もし酒飲みだったら、アルコール依存症になる可能性が高かっただろう。なぜなら私はそういう、なんて言うか、所有欲は強くはないが、所有欲が強くて中毒性のあるタイプの性格だからだ。私はこれまで、何度も何度もそう言ってきた」

また記者から、ワイルズ氏に全幅の信頼を置いているかと問われると、トランプ氏は「ああ、彼女は素晴らしい」と答えたという。

「不誠実な中傷記事だ」

一方、ワイルズ氏は、「ヴァニティ・フェア」の記事に対し、「私と史上最高の大統領、ホワイトハウスのスタッフ、そして閣僚に対する、不誠実な中傷記事だ」と批判。次のように述べた。

「重要な文脈が無視され、私や他の人々がチームと大統領について述べたことの多くが、記事から省かれています。記事を読んだ後、これは大統領と我々のチームについて、圧倒的に混沌とした否定的な物語を描くために行われたと推測します」

その上で、ワイルズ氏は、トランプ政権が既に11カ月で、他の大統領が8年間で成し遂げた以上の成果を上げたと主張した。

ワイルズ氏は、2024年の大統領選挙で、トランプ陣営のシニアアドバイザーを務め、勝利に貢献。

トランプ氏も以前、ワイルズ氏に対し、「2016年と2020年の両方の選挙戦を成功に導く上で、欠かせない存在だった」「スージーはタフで賢く、革新的であり、誰もが彼女を賞賛し、尊敬している」と述べていた。（了）

出典元：ABC News：Susie Wiles seems to criticize Bondi, Vance and talks Trump in Vanity Fair(12/17)