マクドナルドがメタバースに進出、仮想空間内での商標を申請
ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」が仮想空間に進出し、商標を申請したという。
メタバースで商標を申請
商標弁護士のJosh Gerben氏は2月4日、マクドナルドがメタバース(仮想空間)においてトレードマークの商標申請を行ったことを、ツイッターで明らかにした。
また全部で10の商標の申請が行われたとされ、その1つには、「実際の商品と仮想の商品を扱う仮想レストランの運営」や「宅配の仮想レストランをオンラインで運営」といった説明がなされていたという。
しかもマクドナルドは、非代替性トークン(NFT)も見落としておらず、「仮想飲食物」や「アートワーク、テキスト、オーディオ、ビデオファイル、非代替性トークンなどをダウンロードできるマルチメディアファイル」の商標も申請しているそうだ。
McDonald’s is headed to the metaverse.
The company has filed 10 (TEN!) trademark applications indicating it plans to offer “a virtual restaurant featuring actual and virtual goods” and “operating a virtual restaurant featuring home delivery.”#Mcdonalds #Metaverse pic.twitter.com/J9pK7EK9nl
— Josh Gerben (@JoshGerben) February 9, 2022
バーチャル・コンサートなどを提供可能に
マクドナルドは、「McCafe」ブランドもメタバース商標出願に含めているという。
申請内容の1つには、同ブランドが「オンライン上の実際の仮想コンサートやその他の仮想イベントを提供する」と書かれていたそうだ。
これにより、スポンサー付きのコンサートや、体験型NFTの世界を受け入れている有名人の出演を可能にすると考えられている。
このようなバーチャル・コンサートなどは、ファンがアーティストのパフォーマンスを見る際に生じる、地理的な障壁を阻止し、パンデミックの制限をなくし、ツアーにかかる費用を大幅に削減できると考えられているという。
最近では、パリス・ヒルトンがメタバースでニュー・イヤー・イブのパーティーを開催したと言われている。
またマクドナルドだけでなく、先週にはアメリカのベーカリー・カフェ・チェーン「パネラブレッド」が、「Paneraverse」という仮想レストラン・カフェ・チェーンについて同様の商標申請を行った。
「パネラブレッド」も、ダウンロード可能なコンテンツやNFT、仮想飲食物、ユーザーが集う仮想施設などの商標を申請しているそうだ。(了)
出典元:METRO:McDonald’s is planning to open restaurants in the metaverse(2/10)