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冬に青くなるトナカイの目には、暗視機能が備わっていた!

冬に青くなるトナカイの目には、暗視機能が備わっていた!
flickr_Heather Sunderland

トナカイの目に関する研究が行われ、食べ物を探すための特別な機能を備えていることが明らかにされた。

 

季節によって目の色が変化

 

そもそもトナカイは、哺乳類の中で、季節に応じて目の色が変わる唯一の種だと考えられている。

 

そこでアメリカやスコットランドの研究チームは、トナカイの目の色が変わる理由を調査したという。

 

その結果、トナカイが夏の金色から、冬には青い色合いにまで、目の色を変化させていることを発見。

 

さらに色の変化は、積雪の多い冬のピーク時に視力が良くなる可能性があり、同時に雪に反射した太陽光線の2倍の紫外線を、目が吸収することも明らかになったそうだ。

 

この能力により、トナカイは暗闇の中でもはっきりと物を見ることができ、地衣類(藻類と共生している菌類の仲間)などの食物を漁ることができると考えられている。

 

以前は、実質的な証拠が見つからず

 

そもそもトナカイは、「Cladonia rangifferina」という特定の地衣類を食べることで知られている。

 

またトナカイの夜間における視力は、餌の地衣類への適応である可能性が以前から示唆されていたが、それまでの調査では実質的な証拠は見つからなかったという。

 

この研究を主導した、セント・アンドルーズ大学心のキャサリン・ホバイター博士は、次のように述べている。

 

「ほとんどの哺乳類と同様、私たちの目には、白い雪の中の青白い地衣類を見つけるのは信じられないほど難しいです。しかしトナカイの目には、食べる必要のある餌が、反射する雪景色の中で暗い斑点として目立って映るでしょう」

 

今回の研究は、アメリカ・ダートマス大学の人類学者ナサニエル・ドミニー教授と、スコットランドにあるセント・アンドルーズ大学心理神経科学部のキャサリン・ホバイター博士とジュリー・ハリス教授が主導した。(了)

 

出典元:The Guardian:Reindeer’s blue eyes act as night vision goggles to help them find food in winter(12/15)

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