「ファイザー」が軽症者向けの新型コロナ経口薬を開発、大規模な治験を開始
アメリカ製薬大手の「ファイザー」が、新型コロナウイルス用の新しい薬の治験に乗り出すことを明らかにした。
軽症患者の重症化を防ぐ
「ファイザー」は新型コロナに感染した軽症患者向けの新しい治療薬を開発しており、すでに大規模な臨床研究を立ち上げたという。
この治療薬は錠剤(ピルまたはカプセル)の形となり、軽症の患者が症状を悪化させるのを防ぐことを目的としているそうだ。
そしてすでに最初の被験者がフェーズ2とフェーズ3の臨床試験において、この薬を投与されているとか。
「レムデシビル」は重い症状の患者向け
現在、新型コロナの治療薬としては、「レムデシビル」や「デキサメタゾン」が使われており、患者が早く回復するのに役立っているという。
しかしこれらの薬は、重い症状になった患者、そして病院に入院している患者向けのものだという。
一方、今回の治療薬は、軽症患者向けのもので、経口薬であることから、比較的利用しやすいと考えられている。
この大規模な治験により、効果が確認されれば、「ファイザー」は米食品医薬品局(FDA)に承認を申請する予定だという。
新型コロナの飲み薬については、日本の塩野義製薬が7月にフェーズ1の臨床試験に入ったと報じられている。この薬は、重症化を防ぐなどの効果が期待できるという。(了)
出典元:ABC News:Pfizer studying new pill in hopes it’ll help with mild COVID symptoms(9/1)