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オミクロン株に特徴的な症状「ブレインフォッグ」、感染初期から発症か?

オミクロン株に特徴的な症状「ブレインフォッグ」、感染初期から発症か?
flickr_Boudewijn Berends

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」に感染した場合、従来とは少し異なる症状が多く報告されているという。

 

特徴的な症状の1つ

 

イギリスのNHS(国民保健サービス)のウェブサイトによれば、従来の新型コロナに感染した場合、主に咳、発熱、嗅覚と味覚の喪失などが現れるという。

 

しかし「オミクロン株」は、体のさまざまな部分をもターゲットにしているようで、少し異なる症状がみられるそうだ。

 

2020年の3月から新型コロナの調査及び研究を行っている「ZOE COVID Study」では、「オミクロン株」に特徴的な症状の1つとして、「ブレインフォッグ」を挙げている。

 

ロンドンでの調査結果

 

「ブレインフォッグ」とは、思考が鈍く、曖昧で、シャープではない状態のことで、脳に霧がかかったような感覚に陥るという。

 

「ZOE COVID Study」では、イギリスのロンドンで「オミクロン株」を監視し続けており、感染した人、またはこの変異株への感染が疑われた人を調べてきたそうだ。

 

その結果、陽性と判定された人の50%は、従来の新型コロナの症状を報告しているのに対し、残りの人の半数は異なる症状を経験していたという。

 

その中の特徴的な症状のひとつが、「ブレインフォグ」で、「ZOE COVID Study」はこの脳に影響を与えるこの兆候を「共通の症状」として特定した。また他の特徴的な症状として「食欲不振」も挙げられている。

 

「オミクロン株」では初期からこの症状

 

この「ブレインフォグ」は、長期間、従来の新型コロナと戦った人にも見られた症状で、彼らの多くが数カ月後でさえ、明瞭な思考をすることに苦労しているという。

 

その一方で、「オミクロン株」の場合は、感染初期からこの症状を引き起こしているとみられている。

 

新型コロナが脳や他の臓器を含む体の様々な部分に影響を与えるのは以前から指摘されてきたが、ハーバード・メディカル・スクールによれば「肺、心臓、腎臓などの臓器の損傷とそれに伴う症状が、思考力を低下させ、ブレインフォッグを残すことがある」という。

 

新型コロナと脳との関連を調べてきたイギリスのBangor大学では、このような症状を示す人について「短期または長期の記憶に困難を持っている可能性がある」と記事の中で述べている。(了)

 

出典元:EXPRESS:Omicron: The ‘common’ symptom which affects the way you think could be tell-tale sign(2021/12/28)

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