古代ローマ時代の精巧なモザイク模様のタイル、イギリスで発見される
イギリスの発掘現場から、古代ローマ時代の美しい模様をしたタイルが発見された。
ダイニングルームの床か
それが見つかったのは、ロンドン南部にあるサザーク自治区とされている。
考古学者によると、そこはかつてダイニングルームの床であったと考えられ、タイルは色とりどりの花や幾何学模様に敷き詰められていたという。
専門家の話では、ロンドンで発見されたこの種のものとしては、50年以上ぶりの大きさだとされている。
We’re a bit late for #MosaicMonday but it’s worth the wait!
Our archaeologists unearthed the largest area of Roman mosaic found in London in over 50 years, an incredible discovery made while working on the Liberty of Southwark – @uandiplc urban regeneration project with @TfL. pic.twitter.com/AuD3t4zWeI— MOLA (@MOLArchaeology) February 22, 2022
2つのセクションから成る
モザイク模様の床は2つの部分からなり、大きい方は5m×3.5mの大きさで、「ギョーシェ(guilloche)」と呼ばれる、絡み合う紐の帯に囲まれた花々が描かれているという。
一方、小さい方のパネルは1m×1.5mで、よりシンプルなデザインになっており、「ソロモンノット」と呼ばれる模様が2つ描かれているそうだ。
そこには2つの様式化された花と、赤、白、黒の幾何学的なモチーフが描かれていた。
考古学者たちは、この地域の新しい文化地区の建設が始まる前に、発掘調査を行っており、今回のモザイク模様の床は、ローマ時代の「マンシオ(高級ホテル)」の食堂の床を形成していた可能性があるという。
このタイルは、保存修復師のチームによって慎重に記録・評価された後、吊り上げられ、安全に運び出される予定とされている。(了)
出典元:METRO:Incredible Roman mosaic found near the Shard is ‘once in a lifetime’ discovery(2/23)