J&Jの新型コロナワクチン、血栓のリスクを高める、米当局が規制
ジョンソン&ジョンソン(医薬品部門のヤンセンファーマ株式会社)の新型コロナワクチンに、血栓を発症させるリスクがあるとして、米当局が使用の規制を行った。
血栓症症候群を発症
アメリカの食品医薬品局(FDA)によれば、ジョンソン&ジョンソンの新型コロナワクチンには、生命を脅かす血栓を発症するリスクがあることが分かったという。
症例の最新の分析、評価、調査を行ったFDAは、ヤンセンの新型コロナワクチンの投与後、約1~2週間で「血栓症症候群(TTS)」の症状が発現したと結論付けた。
血液凝固状態になる「血栓症症候群(TTS)」は、血小板の低レベルと組み合わさり、稀に生命を脅かす可能性があると言われている。
そして今回、FDAは、ワクチンによって発症する血栓症症候群(TTS)のリスクに、ワクチンの使用を制限する正当な理由があると決定したという。
Total Pharmacy Care in Pikeville is now offering the Janssen COVID-19 Vaccine. We will have more information about the one-dose vaccine, coming up later on WYMT. pic.twitter.com/sfuWZCLzoG
— Buddy Forbes (@BuddyWYMT) March 4, 2021
他のワクチンが適さない人などに限定
このためFDAは、ジョンソン&ジョンソンの新型コロナワクチンのついては、他のワクチンが適さない人、または接種が受けられない18歳以上の人に対してのみ、緊急使用を限定している。
またワクチン接種のメリットの方がリスクを上回るとし、他のワクチン接種を拒否する人にも、ジョンソン&ジョンソンのワクチンの使用を許可しているという。
さらに今回の使用法の改定により、ワクチン接種を行う医療従事者のためのファクトシートの冒頭にTTSのリスクに関する警告文が目立つように記載されるようになったそうだ。
また「患者・介護者向けファクトシート」にも、このワクチンの承認使用法の改訂に関する情報と、血小板の量が少ない場合の血栓のリスクがあるとする最新情報が追加されたという。(了)
出典元:METRO:US limits Johnson & Johnson Covid vaccine due to potentially life-threatening blood clots(5/5)
出典元:FDA:Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Limits Use of Janssen COVID-19 Vaccine to Certain Individuals(5/5)