Blue Originが一般向け宇宙旅行のチケットを販売開始
宇宙旅行の実現を目指すアメリカの航空宇宙企業「ブルーオリジン(Blue Origin)」が、完成段階に近づいた有人宇宙船「ニューシェパード(New Shepard)」への搭乗券を発売すると発表した。
価格をはじめとした詳細は、同社サイトにメールアドレスを登録した人にメールで通知されることになっている。
無重力状態で過ごす10分間
アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏が設立したブルーオリジン社は、過去数年にわたって、一般人が乗れる宇宙船の開発に取り組んで来た。現在はほぼ完成と言える段階に近づいており、2021年初めに実施されたフライトテストでは、客席の快適性などを中心としたチェックが行われた。
そして4月29日、宇宙船への搭乗チケット販売開始が、ツイッター上でアナウンスされた。
It’s time. You can buy the very first seat on #NewShepard. Sign up to learn how at https://t.co/XNq9WALA7u. Details coming May 5th. #GradatimFerociter pic.twitter.com/K9jugCs9yz
— Blue Origin (@blueorigin) April 29, 2021
時が来た。(宇宙船)ニューシェパードの最初の座席(券)を購入できる。方法を知るにはblueorigin.comに登録を。詳細は5月5日に。
海外メディアによれば、客席はリクライニング式のものが6席。それぞれの席には、宇宙船としては最大の窓がついており、そこから宇宙を背景にした地球の姿を眺められるそうだ。
打ち上げられた宇宙船は地上約100kmにまで達し、乗客はそこで10分間ほどの無重力状態を体験することになる。
搭乗前に特別な準備やトレーニングは必要ないようだ。ベゾス氏は過去のインタビューで、乗客への注意事項として「打ち上げの30分前には搭乗すること」と、「あらかじめトイレに行っておくこと」を挙げている。万一トイレに行き忘れても「搭乗してから地球に戻って来るまで、全部でおそらく40〜41分くらいなので大丈夫でしょう」と言っている。
チケット料金は数千万円か
気になるのは搭乗券の値段だが、ブルーオリジンのCEO・Bob Smith氏は過去にメディアから質問された際、明言を避けて「hundreds of thousands of dollars」としか回答していない。hundreds of thousandsは具体的な数字でなく、「莫大な」といった抽象的な意味だが、海外メディアは数十万ドル(数千万円)にはなるだろうと予想している。(了)
出典元:TechCrunch:Blue Origin will satrt selling tickets for New Shepard space tourism flights on May5(4/29)
出典元:MailOnline:‘It’s time!’ Jeff Bezos’ Blue Origin teases ticket sales for the first seats on its New Shepard rocket that will take tourists into orbit for at least ten minutes(4/29)