スピリット航空、ペットのハムスターをトイレに流すよう促したとして議論に


米国の格安航空会社スピリット航空が、乗客にペットのハムスターをトイレに流すよう促したとして、議論を呼んでいる。

 

ハムスターをトイレに流すよう促されて従う

 

Belen Aldecoseaさん(21)の弁護士を務めるAdam Goodman氏の主張によると、昨年11月21日、Aldecoseaさんは米国のバルチモア・ワシントン国際空港から、ペットのハムスターを連れてスピリット航空の便に搭乗しようとしていたという。

 

当初スピリット航空のスタッフはハムスターを連れての搭乗は可能であるとAldecoseaさんに電話で伝えていたそうだ。それにも関わらず、その後同社はこれを撤回し、機内にハムスターは持ち込めないとしたとか。

 

さらにはハムスターを航空機内のトイレに流すよう促し、Aldecoseaさんは泣きながらそれに従ったという。

 

この件について今月6日、Aldecoseaさんはスピリット航空を告訴。

 

Goodman氏はNBC Newsの取材に「これは恐ろしい状況です。我々は誰もがこのような状況を経験しないで済むことを望んでいます」と語っている。

 

 

代替手段での移動を諦めざるを得ず

 

Aldecoseaさんは、この日のことを恐ろしかったと振り返る。

 

「私は感情的でした。泣いていました。私は永遠のような10分間、トイレの個室で泣いていました」

 

Belen Aldecosea

 

当時フロリダのウィルソン・カレッジの学生であったAldecoseaさんは健康的な問題を抱えており、フロリダまでの航空便に乗らなければならなかったという。

 

ハムスターは飼い主の心を落ち着けるため、特別に航空機への搭乗等が許される「エモーショナル・サポート・アニマル」としての役割を果たすものであったとのこと。

 

Goodman氏は「ハムスターはとても小さくて害がなく、何の問題も起こさない動物です。彼女が適切な医療記録を持っていたのであれば、航空会社と運輸保安局は問題を与えるべきではないんです」と言う。

 

一方、スピリット航空のホームページでは、蛇や爬虫類、クモ、フェレットとネズミ等のげっ歯類に関しては受け入れられないとしており、ペットとして飼われていたハムスターが持ち込み不可のげっ歯類にあたるかどうかということは、争点となるかもしれない。

 

ハムスターと共に搭乗できないことを伝えられたAldecoseaさんは、他の手段でフロリダへと行くことを考えるも、このときの米国は祝日。

 

さらに米国ではレンタカーは25歳以上でないと借りられない場合がほとんどのため、代替手段での移動を諦めざるを得なかったという。

 

強く異議を唱えるスピリット航空側

 

この件に関してスピリット航空は、同社のスタッフがAldecoseaさんにハムスターをトイレに流すよう促したという申し立てに対し、強く異議を唱えている。

 

スピリット航空のスポークスマンDerek Dombrowski氏は、NBC Newsでこの件について声明を発表。

 

「これについて調査を行った結果、このお客様やこの件に関わる方に対し、我々のスタッフの中で動物をトイレに流したり傷つけたりするようなことを促した者はいないということを、確信を持ってお伝えできる」としている。

 

さらに声明では「このお客様が自らのペットの命を終わらせる決断をしたことは、非常に残念だ」とも付け加える。

 

また声明では、ハムスターを連れたAldecoseaさんに対し、スピリット航空のスタッフが搭乗予定のものより後の便に乗る選択肢を与えていたともしている。

 

Belen Aldecosea

 

他方、インターネット上ではスタッフに促されるままにハムスターをトイレに流したというAldecoseaさんに対する批判も集まっている。

 

もし本当にスピリット航空のスタッフが無垢なハムスターをトイレに流すよう促していたとすれば、許しがたいことだ。

 

しかし命が何物にも代えられない以上、ハムスターをトイレに流してしまわずとも、他に手段はなかったのだろうかとも考えてしまう。(了)

 

出典元:NBCNews.com:Hamster flushed down toilet after college student’s pet denied flight on Spirit Airlines(2/8)

出典元:Miami Herald:Bad info from Spirit Air led me to flush pet hamster down airport toilet, student says(2/8)