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イスラエル軍がガザ地区南部の「ナセル病院」を襲撃、多くの人々を監禁

イスラエル軍がガザ地区南部の「ナセル病院」を襲撃、多くの人々を監禁
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イスラエル軍が、ガザ地区南部のハンユニスにある「ナセル病院」に突入し、数多くの人々が危険に晒されている。

 

1つの建物に多くの人を閉じ込める

 

イスラエル軍は2月15日、「ナセル医療複合施設」に「ハマス」の戦闘員が潜伏し、人質を監禁しているとの情報に基づいて、施設への攻撃を開始したと明らかにした。

 

しかし攻撃に先立ってイスラエル側は、「ハマス」の戦闘員が潜伏しているとの証拠を示していない。一方、「ハマス」側は、病院内に戦闘員がいることを否定している。

 

この攻撃により、医療施設内にいた患者や避難民などは病院の外へ出ることを余儀なくされ、また多くの人がイスラエル兵によって拘束されたそうだ。

 

ガザ保健当局のAshraf al-Qudra報道官によれば、イスラエル軍は医療センターの古い建物に、医療従事者95人、患者191人、避難民165人を「過酷な状況」で閉じ込めており、子供たちに食べ物もミルクも与えていない、という。

 

また「ナセル病院」では今後24時間以内に燃料が枯渇するため、集中治療室で呼吸器を装着している6人の患者や、保育器の中にいる3人の赤ん坊の命が脅かされているそうだ。

 

「国境なき医師団」は、イスラエル軍による「ナセル病院」への攻撃を非難。職員の1人が襲撃後に行方不明となり、もう1人が避難中に検問所で逮捕されたとし、直ちに病院への攻撃を中止するよう訴えた。

 

ガザ地区の他の場所でも攻撃

 

一方、ガザ北部のガザ市にあるシュジャイア地区でも、イスラエル軍のドローン攻撃が行われ、少なくとも1人のパレスチナ人が死亡、3人が負傷したという。

 

同じガザ市のアルジャラー通りでも、車を狙ったイスラエルによる攻撃が行われ、少なくとも2人が死亡、5人が負傷した。

 

またガザ地区のジャバリアの町でも、イスラエル軍の攻撃により2人が死亡。ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプでも、イスラエル軍の空爆により12人が死亡、そのうち児童7人の死亡が確認されたという。

 

パレスチナ赤新月社が批判

 

イスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニスにある「アル・アマル病院」で、パレスチナ赤新月社(PRCS)の医療関係者に変装した戦闘員、20人を拘束したと明らかにした。

 

しかしパレスチナ赤新月社(PRCS)は、このイスラエルの主張は「でっち上げ」だと批判。次のようにSNSに投稿した。

 

「PRCSは、これらの告発が、ガザ地区での包囲、爆撃、病院襲撃、PRCSの医療スタッフやその他の人々の殺害を正当化するために、イスラエル軍がでっち上げた一連の言い訳の一部に過ぎないと信じている」(了)

 


出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Patients flee Nasser Hospital under Israeli fire(2/15)

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