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ボーイング社の宇宙船「スターライナー」から異常音、ソナーのような響きが怖すぎる

ボーイング社の宇宙船「スターライナー」から異常音、ソナーのような響きが怖すぎる
X_Chris Hadfield

今年の6月に地球から打ち上げられたボーイング社の宇宙船「スターライナー」から、異常な音が検出された。

 

無人で地球に帰還予定

 

「スターライナー」は今年の6月6日(米東部時間)、国際宇宙ステーション(ISS)と安全にドッキングし、搭乗するNASAの宇宙飛行士2人がステーション内に到着した。「スターライナー」で宇宙飛行士がISSに到達するのは、初めてのことだった。

 

2人の宇宙飛行士、ブッチ・ウィルモアさんとスニ・ウィリアムズさんは、それから8日間、ISSに滞在する予定だったが、「スターライナー」はISS到着前にガス漏れや推進システムの問題が発生。乗員を搭乗させた場合の安全性を保障できないと判断され、2人の宇宙飛行士は、少なくとも来年までISSに滞在することになった。

 

一方、「スターライナー」は9月6日(米時間)に無人で自動操縦により、地球へ帰還することになっていたが、ウィルモアさんは8月31日、そのカプセル内のスピーカーから「異常な音」が出ていると報告した。その音がこちら。

 

「ノイズのような、ソナーのような音」

 

ウィルモアさんは、テキサス州ヒューストンにあるNASAの管制室へ連絡。カプセル内のスピーカーから「パルス音が鳴っている」と報告。「それはパルス的な、ノイズのようなもので、ソナーの音のようなものでした」と管制官に伝え、マイクで音を拾ったという。

 

その後、調査が進められ、スピーカーの「ハウリング」が繰り返されていると考えられているが、その原因は分かっていない。

 

「スターライナー」は地球から打ち上げられた後、ヘリウム漏れが発生。姿勢制御などを行うスラスター5基が故障するトラブルに見舞われていたという。

 

その後、宇宙飛行士2人が機器を点検し、このうち4基が稼働を再開、ISSへのドッキングに成功した。

 

2人の宇宙飛行士は、「スペースX」社の有人宇宙船「クルー・ドラゴン」で帰還する見通しだが、帰還は早くても来年2月になるそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Nasa astronaut reports ‘strange noise’ from Boeing Starliner spacecraft(9/2)

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