セサミの「アーニー」と「バート」は実はゲイの恋人だった?作者が語る
セサミストリートに登場していたマペットが、実はゲイのカップルという設定だったと作者が語り、注目を集めている。
「愛し合う恋人として描いた」
その作者とはMark Saltzman氏。彼は1986年から脚本を担当していたが、先日「Queerty」のインタビューにおいてマペットの「アーニー」と「バート」が「親友であると同時に、カップルだった」と語ったという。
「アーニー」と「バート」は視聴者からは仲良しの男の子と見られてきたが、Saltzman氏はインタビューにおいて「常に2人を愛し合っている人物として描いてきました」とも述べたそうだ。
ただし「アーニー」と「バート」の性的関心について聞かれた時には、「私は彼らを文脈で解釈してもらおうとし、他にどんな方法もとりませんでした」とも語っている。
またSaltzman氏は、キャラクターを描く上で大きな影響を受けた人物として、フィルムエディターのArnold Glassman氏を挙げ、「アーニー」と「バート」は自分とGlassman氏との関係を反映したものだと言及。
その上で「私には愛し合っているカップル以外に、(これらのマペット)を描く方法はわからなかったと思います」とも語っている。
#BertandErnie are a couple, former #SesameStreet writer says https://t.co/GJlPS79Svr pic.twitter.com/HVKyil5eki
— ABC7 Eyewitness News (@ABC7) September 19, 2018
セサミストリート側は否定
ただそもそも「アーニー」と「バート」は大の仲良しで、一緒に同じ部屋で暮らしているルームメイトの設定だったため、以前からゲイの象徴ではないかと議論になっていたという。
そしてニューヨークで同性婚を認める法律が施行された際、同性愛の社会的容認をさらに進めるため、アーニーとバートを番組内で結婚させようとする署名も集められたそうだ。
しかし当時、セサミストリートは「アーニー」と「バート」が「親友」であると声明を発表。学校へ行く前の子供たちに、人間は自分とは異なったタイプの人とでも良い友人になれることを教えるために、これらのキャラクターが作られたと説明したという。
そして今回、Saltzman氏が発言した後も、セサミストリートは前回と同じ立場をとるとツイッターで発表。
「例えマペットが男性のキャラクターとして、また多くの人間の性質や特質を持っていたと認められたとしても、彼らは依然マペットのままです。性的指向はありません」とツイートしている。(了)
Please see our statement below regarding Bert and Ernie. pic.twitter.com/6r2j0XrKYu
— Sesame Workshop (@SesameWorkshop) September 18, 2018
出典元:INDEPENDENT:‘Sesame Street’ writer reveals Bert and Ernie are a gay couple(9/18)
出典元:NBC:Bert and Ernie are indeed a gay couple, ‘Sesame Street’ writer claims(9/19)