14歳少女の自殺が保守的な教会を動かした!初のプライド・イベントを開催
自分にとってかけがえのない存在が、自分自身を受け入れてくれないかもしれないと考えるのは、とても恐ろしいものだ。かけがえのない存在は、家族であったり、友人であったり、信仰であったり、人によってさまざまだ。
そんな恐怖が、4年前にひとりの少女の命を奪った。
「教会に受け入れられないかもしれない」
英マンチェスターにあるSt.ジェームス教会に通うリジー・ロウさんには、ある悩みがあった。
14歳の彼女は、自分自身であるがために「教会に受け入れられないかもしれない」と考えていたのだ。彼女にとっての自分自身とは、クリスチャンであり、同性愛者であること。
そして彼女は、自分自身の命を絶つ決断をした。
彼女の死が教会を動かした
リジーの死後、St.ジェームス教会と姉妹教会であるエマニュエル教会は「セクシャリティや性別、人種、障害に関係なく、全員を受け入れます」と公表した。
Nick Bundock牧師は、「かつて私たちの見解は保守的でした。それを変えたのは10代の死です」と発言している。
初のプライド・イベントを開催
リジーさんの死から4年が経った2018年。教会はこの見解を広く知ってもらうために、プライド・イベントを開催することにした。
9月1日に教会で開かれたイベントは、地域の住民や子供たちが訪れる、アットホームなものだった。
Kate Pooleさんの投稿 2018年9月1日土曜日
批判はあるものの喜びの声が上がる
この変化を喜ぶ人だけではない。教会には「ゲイを受け入れるなんて地獄に落ちろ」などのメールが送られているという。
しかし、イベントを訪れたLGBT当事者からは「自分自身であることが受け入れられたと知って、うれしい」「ゲイであることは何も間違っていないと、クリスチャンから言われたのは初めてだったから驚いた」などの声が上がっていた。
リジーさんの両親も、「この変化がどこかの若者を救うかもしれない」とコメントしている。(了)
出典元:BBC「Didsbury church’s radical change after gay girl’s suicide」(9/23)
出典元:Pink News「Gay girl’s suicide prompts church to launch Pride event in radical change」(9/24)