ファッションショーで首吊りの縄をアクセサリーにしたバーバリーを、モデルが批判
先週開催されたロンドン・ファッションウィークで、有名ブランド「バーバリー」が、ファッションのアクセサリーとして「首吊りの縄」に見えるものを登場させた。
そのことを、モデルのひとりがインスタグラムで批判している。
'Suicide isn't fashion': Burberry apologizes for hoodie with noose around the neck https://t.co/UNk5VVui8d pic.twitter.com/kdWDrkeHUs
— KRON4 News (@kron4news) February 19, 2019
自殺はファッションではない
ショーのステージを歩いたモデルのひとり、Liz Kenndeyさんは、首吊りの縄をアクセサリーにしたバーバリーの無神経さを厳しく批判し、自分がそのようなショーに参加したことを「恥じている」という。
彼女自身がその縄を身につけたわけではなかったが、それを見た時に「非常に腹が立った」とインスタグラムに書いている。
自殺はファッションではない。魅力的でもなければ流行の先端でもない。このショーのテーマは「自己を表現する若者」なのだ。だから私はこれを書いている。
彼女はバーバリーと、そのクリエイティブ部門を統括するRiccardo Tisci氏の名を挙げて、手厳しく批判。
Riccardo Tisciとバーバリーの人間が考えていることは理解しがたい。首吊りの縄にしか見えないものをモデルの首に掛けてステージに上がらせるなどということを、なぜできるのか。
この新作ファッションは若い女の子に向けたもの、感じやすい年頃の若者に向けたものなのに、これを見てどうして(バーバリーの)誰もが平気でいられるのか。
もっともバーバリーは、「首吊りの縄」を意図していなかったと考えることもできる。たまたま結び方がそうなってしまっただけ、と。
しかし、バーバリーのような一流ファッションブランドが、「これほど明らかな類似性」を見過ごすべきではないとKenndeyさんは言う。
彼女はバーバリー側の人間に抗議したが、「これはファッションだよ。個人的な趣味なんだから誰も気にしない」と軽くあしらわれたそう。
バーバリーは公式に謝罪
Kenndeyさんのインスタグラム投稿が話題になった後、バーバリーは自社サイトやSNSに謝罪文を掲載。CNNやDaily Telegraphにも謝罪コメントを発表した。
前出のTisci氏はこのように言っている。
そのデザインは「船員」がテーマでしたが、無神経だったことを認めます。誰かの感情を害する意図は全くありませんでした。また、バーバリーや私個人の価値観を反映したものでもありません。我々はそれをコレクションから外しました。このようなことは二度と起こらないように努めます。
バーバリーのCEO・Marco Gobbetti氏は、モデルのKenndeyさんに直接電話で謝罪したとのこと。(了)
出典元:CNN:‘Suicide isn’t fashion’: Burberry apologizes for hoodie with noose around the neck(2/20)
出典元:Daily Mail:‘Suicide is not fashion’: Model hits out at Burberry for exhibiting a hoodie with a NOOSE around its neck in London Fashion Week(2/19)