ヨーロッパでクルド人が、トルコの攻撃を非難しデモ行進を行う
トルコがシリア北東部へ攻撃したのを受け、海外に在住するクルド人らが各地でデモ行進を行った。
ロンドンやパリ、ベルリンでデモ行進
イギリスでは10月13日の午後、ロンドンの中心部で数千人のクルド人が集まり、シリア北東部へのトルコの攻撃を非難するデモを行ったという。
彼らは旗を振り、プラカードを掲げ、スモークを持ち、BBCの本社前から議会のあるウェストミンスターへと向かったそうだ。
デモ参加者はイギリスのボリス・ジョンソン首相が、数千人のクルド人が住む街に砲弾を打ち込んだトルコのエルドアン大統領に対し、より強い姿勢をとるよう要請した。
また同様のデモ行進は10月12日にも、フランスのパリやドイツのベルリン、オランダ、スウェーデン、スペインなどでも行われたという。
Protest at the Turkish Embassy in London this afternoon, speakers from @CAATuk, @unitetheunion @RMT, Margaret Owen, @STWuk & trade unions & Kurdish organisations. A wreath was laid outside the Turkish Embassy.#TwitterKurds #StopArmingTurkey pic.twitter.com/Dl2rrbF8lb
— Hevallo (@Hevallo) October 15, 2019
Footage from today Kurdish rally in London #riseup4rojava pic.twitter.com/u7yfuE5B3i
— ARTIST TAXI DRIVER (@chunkymark) October 13, 2019
Over 20 thousand people marched today in London to protest against the Turkish states illegal invasion of North Syria (Rojava)
Link to full Album:https://t.co/XubjAvLF0b pic.twitter.com/GIA2wmg1G3
— Rojava (@keeprojavaalive) October 13, 2019
Great to see so many on the streets (at least 20k) standing in solidarity with Rojava today. #riseup4rojava #ErdoganWarCriminal #RojavaResistance pic.twitter.com/NekMoUquWg
— Barney O'Connor (@ConnorBarn) October 13, 2019
From London to Tokyo, Paris to Washington DC, tens of thousands of people have taken to the streets against Turkey's military invasion of Rojava. pic.twitter.com/pJfk07Fp3b
— redfish (@redfishstream) October 14, 2019
Action at London Heathrow Airport against Turkish Airlines to resist Turkish invasion.#riseup4rojava pic.twitter.com/jGBCLBqmQ7
— Riseup4Rojava (@RISEUP4R0JAVA) October 14, 2019
200人殺害、13万人の難民が生まれる
トルコがクルド人の支配するシリア北東部を攻撃してから7日(10月9日に軍事作戦を開始)。トルコ政府は、侵攻の理由について、隣国との間に30kmに及ぶ安全地帯を築くためだと主張している。
しかしこの攻撃で約200人が殺され、その多くはこの地域の安定を確立してきたクルド人の住民だという。
また国連は、この戦闘で約13万人の難民が生まれたと報告しており、多くのクルド人らがRas al-AinやTell Abiaなど爆撃を受けた街から逃げてきたとしている。
New #Syria map from @TheEconomist using @ACLEDinfo data on #IslamicState attacks: https://t.co/FJw7KntRSx pic.twitter.com/rbQuLqS4xo
— Armed Conflict Location & Event Data Project (@ACLEDINFO) October 15, 2019
The @KurdishAssembly have called a national day of action for Sunday 20th October, 1pm at BBC HQ in London (near Oxford Circus tube). Please join us to demand the UK joins other European nations and ends its arms sales to Turkey! #StopArmingTurkey #BoycottTurkey #DefendRojava pic.twitter.com/fQSRxoeB4r
— Kurdistan Solidarity Campaign (@KurdsCampaign) October 15, 2019
Ein Issa camp is out of control, ISIS families are burning the tents and trying to flee towards Turkish army .#SDF#Turkye pic.twitter.com/R41RzdHQhQ
— Mahmoud Bali (@bali_mahmoud) October 15, 2019
ISISから街を解放したグルド人
トルコによる攻撃は、アメリカのトランプ大統領がシリア北西部から米軍を撤退させると表明した後に行われた。
トランプ大統領の決断は、アメリカの与野党や同盟国からも非難され、ISISとの戦いにおいて大きな役割を果たし、西側諸国が最も信頼しているクルド人に対する「裏切り行為」とまで言われている。
ロンドンでタクシーの運転手をしている、クルド人のNiaz Maarofさん(41)は、PANewsの取材に対し、次のように語っている。
「これは、Rojavaにいるクルド人を攻撃したエルドアンやトルコに反対する姿勢を示すデモなのです。そこでは私たちは約10年も、ずっとISISと戦ってきたのです。彼ら(クルド人)は、そのエリアを解放しました。そして今は民主的な政府を運営しています。しかし今、アメリカの青信号を得たトルコがシリアを攻撃しているのです。世界はシリアで、クルド人に借りがあるはずです。もし人々がそれを本当に理解するなら、イギリス人はトルコに武器を売るのをやめるべきです。昨年、テリーザ・メイ首相はトルコに戦闘機を与えました。トルコ軍はそれを、私たちに対して使っているのです。世界中が見つめています。でも誰も何も言いません。私たちクルド人は困惑しています。トルコに対してだけでなく、世界に対してもです。私たちは支援をされていないからです」
先日、トランプ大統領はクルド人を攻撃するトルコに対して「事態が解決されるまでトルコに経済制裁を科す」と発言し、停戦を呼び掛けているが、トルコのエルドアン大統領は「制裁も憂慮しない」と述べたという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Hundreds of Kurdish protestors march through London demanding an end to Turkey’s bombardment of Syria(10/13)