【南アフリカ】ロックダウンの影響を受けた人々に食料を寄付、長蛇の列ができる
南アフリカ共和国でロックダウンの影響により、多くの外国人が食べることも困難になり、支援された食料を求めて長い列を作った。
民間企業が食料を寄付、長蛇の列
首都ヨハネスブルク郊外の街、Centurionでは新型コロナウイルスの影響により、5週間以上ロックダウンが続けられたという。
この結果、多数の企業が倒産し、住民らの多くが食べることもできない貧しい状況に追い込まれたそうだ。
このため民間会社などが協力し、食べ物の入ったかご、8000個を寄付。それをMooiplaasの街の施設で配ったところ、多くの人々が並び、下の動画のように長い列を作ることになった。
Via Pro -Active Security: a birds eye view of the queues in Mooiplaas Centurion today. 8000 food hampers were distributed. @CityTshwane @DMLaudium @Lesufi @Abramjee @The_DSD pic.twitter.com/tFHYRtnrKC
— Operation SA (@OperationSA1) April 29, 2020
政府の支援を受けられなかった外国人
これらの支援物資の多くは主に、コロナウイルスの危機が迫る中、政府から経済的支援を受けられなかった南アフリカ以外の国籍の人々に配られたという。
実際、この列に並んでいる人々の多くは、もともとはジンバブエやモザンビーク、マラウィ、カメルーン、マリなどから来た人々とされている。
食料を手渡している社会活動家のYusuf Abramjeeさんはメディアに対し、次のように語っている。
「食料の必要性は、非常に大きいです。このコミュニティの80%以上が外国人なのです。彼らは政府からの支援を受け取れていないのです」
支援を率いてきたSmiley Essa氏によれば、この寄付により数千人が食料を保証されることになるが、まだ多くの人が食料を必要としているため、今後は近隣のエリアへも支援を拡大していく予定だとしている。
南アフリカではロックダウンにより、必要な場合以外、人々の外出を禁止したため、多くの企業や人々が収入のない状態で苦しんでいる。
ただ南アフリカ政府はすでにロックダウンの緩和を発表。5月1日から農業部門や製造業、小売業の一部も経済活動を再開させる予定だという。
アフリカで最も豊かとされる南アフリカ共和国。そんな国でさえ、このような状況になっていることから、今後他のアフリカ諸国ではさらに状況が悪化することが懸念され、支援が求められている。(了)
出典元:METRO:Thousands of hungry people join 2.5 mile queue for food in South African city(5/1)