オレゴン州で武装警察への抗議活動に退役軍人も参加、デモ隊を守り「壁」を作る
警察への抗議活動が続くアメリカのオレゴン州で、ついにデモに退役軍人らが加わることになった。
デモ隊のために「壁」を作る
トランプ大統領は、ポートランドで起きている「Black Lives Matter」のデモを鎮圧するために、連邦の武装警察を派遣した。
しかし武装警察は、デモ参加者を1人ずつ連れ去っては尋問を行ったため、多くの市民がその行為を「誘拐」だとして非難してきた。
そして先日、この武装警察の行為に異議を唱え、デモ参加者を守るため、母親たちが立ち上がり、抗議の声を上げた。
さらに7月24日には、退役軍人らもデモに参加。参加者を守るため、彼らの前に並び「壁」を作ったという。
Another huge crowd tonight in Portland, including a new "wall" on the front lines: a Wall of Vets.
Here's a look at the line of military veterans getting set up here in front of the federal courthouse. Behind them, the Wall of Moms and the Wall of Dads are arriving. pic.twitter.com/gGnXHjI3k2
— Mike Baker (@ByMikeBaker) July 25, 2020
「憲法の自由を奪う権利はない」
退役軍人らは連邦裁判所の前で、手を後ろに組んで並び、整列し続けたそうだ。
また彼らは「BLMのための退役(傷痍)軍人」や「私はアメリカの愛国者だ。連邦兵士は彼らの施設を守っている。しかしこのことは、私たちから憲法の自由を奪う権利を与えているわけではない」と書かれたプラカードを掲げていたという。
また先週の始めには、このデモにポートランドのTed Wheeler市長も参加。しかし警察は市長がいるにも関わらず、催涙弾を発射し、デモ隊を解散させようとしたそうだ。
この時、Wheeler市長は「部隊(武装警察)が著しく権限を越えている」と非難。しかしトランプ大統領は、Wheeler市長を「自分から馬鹿なことをした」と語り、連邦警察の仕事ぶりに対して「よくやった」と褒め称えたという。
またトランプ大統領はこの時、デモ参加者を、連邦裁判所を破壊しようとする「アナーキストの放火犯」と呼んだとされている。(了)
出典元:NYPost:New ‘wall’ of military veterans protects Portland protesters(7/25)