「投票でクソ野郎を追い出せ!」衣料品メーカーの隠れタグが話題に
アメリカで衣料品メーカーが、大統領選挙の投票を促すタグを商品に取り付けているのが分かり、話題となっている。
いたずらではなく、真面目な取り組み
その衣料品メーカーとは「Patagonia」だ。彼等はタグの裏側に「投票でクソ野郎を追い出せ」と書き、それを製品に取りつけて販売していたという。
やがてこのタグに気づいた人が、写真をネットに投稿。するとたちまち注目を集めることになった。
このタグは、環境に優しいオーガニック農法で作られたコットン製のショーツに付けられているそうだ。
当初、このタグはユーザーの間でいたずらかと思われたが、「Patagonia」側はそれを否定。真面目に取り組んでいることだと話している。
PATAGONIA’s New Tag! pic.twitter.com/llY71SwsQG
— Outlander Magazine (@StreetFashion01) September 12, 2020
気候変動問題に否定的な人への非難
「Patagonia」の広報担当者によれば、このタグは同社が「気候変動問題を否定する人」に立ち向かうための継続的な取り組みに関連したものだという。
実は「Patagonia」が、気候変動問題に対して行動を起こしたのはこれが初めてではない。
同社のCEOであるYvon Chouinard氏は、2016年のブラック・フライデー(大規模な安売りが実施される日)での全ての利益を、環境問題に取り組んでいる非営利の団体に寄付したという。
またChouinard氏は数年間も、科学を無視して気候変動の危機を否定し、軽視している政党の政治家たちを非難し、「投票でクソ野郎を追い出せ」と言い続けてきたそうだ。
このような政治家を非難するのは、彼らが気候変動に気づいていないからではなく、彼らの財布(ポケット)が石油やガスの利権につながっているからだと述べている。
また「Patagonia」は、忙しくて投票へ行けない人を減らすための企業の取り組み、「Time to Vote」にも関与し、2018年の中間選挙では従業員が投票へ行けるようスケジュールを調整するなどの試みを行っていたという。
2018年当時は「Time to Vote」に参加した企業は400社にとどまったが、今年は700社にまで増えているそうだ。(了)
出典元:KSN:Patagonia prints ‘vote the a**holes out’ on clothing tags(9/16)