オックスフォード大の新型コロナワクチンを承認、来週から接種開始
イギリスのオックスフォード大学と、製薬会社「アストラゼネカ」が開発した、新型コロナワクチンの使用が30日、英規制当局によって承認された。
高齢者から優先的に投与
この新型コロナワクチンは1月4日からイギリス国内で接種が開始され、その週から53万回分が投与される予定だという。
このため各地の予防接種センターでは、さっそく訪れる人々を受け入れる準備を始めているそうだ。
優先順位もすでに決められており、介護施設で暮らす80歳以上の高齢者や、医療・介護職員などが最初に投与されることになる。
1週間で200万人のペース
イギリス政府はすでに、このワクチンを1億回分も発注しており、5000万人が接種を受けられるのに十分な量を確保しているという。
そしてワクチン・プログラムの第一段階から、50歳以上の人、それ以下で基礎疾患を持っている人など、合計で約2500万人以上にワクチン接種が行われるそうだ。
すでにイギリスでは2つの新型コロナワクチンが承認されており、これらを含めて1週間で200万人のペースで接種が行われる予定とされている。
冷蔵庫でも保管可能、配送も容易
オックスフォード大学などの新型コロナワクチンも、2回投与が必要とされ、最初の接種後、4週間から12週間後に2回目の投与が行われるという。
またこのワクチンは通常の冷蔵庫の温度(約2度から8度)で少なくとも半年間も保管できるため、配送も容易だとされている。
一方、ファイザー/ビオンテックのワクチンも現在、ワクチンの成分に対してアレルギーを持っている人以外、食べ物や薬にアレルギーを持っている人にも幅広く、接種が行われているという。
ただイギリスでは29日にも新規感染者が5万3135人になっており、30日には死者が981人にも達した。(了)
出典元:BBC:Covid-19: Oxford-AstraZeneca vaccine approved for use in UK(12/30)
出典元:The Guardian:UK records 981 deaths in highest Covid toll since April(12/30)
参考:NHK:英 アストラゼネカのワクチンを世界で初承認 期待高まる(12/31)