アメリカで、マリファナがワクチン接種の景品に
アメリカ・ワシントン州で、今月6日から、新型コロナワクチンを接種した成人に、マリファナ(大麻)煙草がプレゼントされることになった。
合法のマリファナ販売店で接種を受けると
酒とマリファナを管理するワシントン州の「酒類大麻委員会(Liquor and Cannabis Board)」は、6月6日、合法的に運営されているマリファナ販売店に対し、接種者にマリファナ煙草1本を無料提供することを許可した。ただし、マリファナ煙草をもらえるのは、店内に設けられた接種会場で接種した21才以上の成人のみ。
マリファナ煙草とは、乾燥させたマリファナ(大麻)を紙で巻いたもの。普通の煙草と同じように火を点けて喫煙する。
海外メディアによると、マリファナ煙草を提供するのはワクチン接種促進のための「プロモーション」で、酒類大麻委員会は「Joints for Jabs」(接種のためにマリファナ煙草を)というタイトルで呼んでいるそう。Joint(ジョイント)はマリファナ煙草のこと、Jab(ジャブ)には尖ったもので突き刺す(接種)という意味がある。
独立記念日までに接種率70%を目指すアメリカ
海外メディアによれば、バイデン政権はワクチン接種を加速させるために、各州が「クリエイティブになる」ことを推奨しているそうだ。
オハイオ州が実施した接種宝くじや、ウェストバージニア州の銃を景品にしたくじの実施は、日本でも大きく報じられた。他にも多くの接種会場で、無料のドーナツやプロ野球のチケットなどが提供されているそうだ。ワシントン州の酒類大麻委員会は、数週間前にも、接種者に無料のビールやワイン、カクテルを提供するプロモーションを開始し、「クリエイティブ」になっている。
バイデン政権は、7月4日の独立記念日までに国民成人の接種率を70%にすることを目標に掲げている。だが、このところ接種があまり進んでおらず、海外メディアは「目標達成は非常に厳しい」と伝える。
メディアの概算によれば、現在アメリカでは国民成人の63.5%が少なくとも1回の接種を受けているそう。70%という目標達成には、あと160万人が1回目の接種を受けなければならない。(了)
出典元:Metro:US state offers free joints to people who get vaccinated against Covid(6/8)
出典元:CNN:Washington state approves offering free marijuana joints to those getting the Covid vaccine(6/8)