アルビノの大家族がギネス認定、アジア系なのに見た目は白人
イギリスに暮らすアルビノの大家族、そのうち6人が、世界で最も人数の多いアルビノの兄弟姉妹として、ギネス記録に認定された。
アルビノの両親から生まれた6人
アルビノ(albino)は、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患(先天性白皮症)を持つ人や動物のことをいう。
ギネス世界記録に認定された6人(Naseem Akhtar、Ghulam Ali、Haider Ali、Muqadas Bibi、Musarat Begum、Mohammed Rafii)は、イギリス・コヴェントリー市に住む兄弟姉妹で、全員がアルビノだ。
長女のNaseemさんは、自分たちが持つ疾患についてこう説明する。「それは目と皮膚と髪の色に影響します。生まれながらにして色素が欠乏しているのです。遺伝子に異常があるのでそうなってしまいます」
また、「両親共にアルビノである場合、それが子に遺伝する」という。
彼らの両親、Aslam ParvezさんとShameem Akhtarさんもアルビノで、一家合わせるとアルビノが8人。これも珍しいが、もっと人数の多いアルビノ一家がインドに居るらしく、今回Naseemさんたちは、最多人数のアルビノの兄弟姉妹としてギネス認定された。
アルビノであることが強めた親族の絆
肌の色が違う彼らは、学生時代には虐められたそうだ。インタビューを受けたGhulam Aliさんはこう話す。
「今よりずっと若い頃、学校や大学に行っていた時分、私たち兄弟はある意味一体となって団結していました。虐められたり、酷い言葉で罵られることが、確かにありました」
また、Mohammed Rafiiさんはこう言う。
「私たちは普通の人ほど目が良くありません。けれども、団結すれば、誰も私たちに危害を加えられないと分かっていました」
「私たちは1つのチームなんです」と言う長女のNaseemさんは、「時が経った今、自分のこの状態が好きになっています。アルビノであることは、私をとてもユニークな存在にしてくれるからです」と話す。
両親ともパキスタン人で、Naseemさんたちも人種としてはアジア系だが、見た目は白人のよう。そのため彼女は「社会や人間を公平に見て、偏見のない意見を持つことができる」と語っている。(了)
出典元:UPI:British family earns Guinness World Record for most albino siblings(2021/12/30)
出典元:Guinness World Records:“We are a team”: Six siblings with albinism break world record(2021/12/29)
出典元:Wikipedia:アルビノ