地上寸前まで滑走路が見えない!着陸を成功させたパイロットがスゴイ
アメリカで困難な状況の中、見事着陸を成功させたパイロットの動画が公開されている。
着陸寸前まで滑走路が見えず
そのパイロットとは、Steve Giordanoさんだ。
彼は1月19日に東京からアメリカのアーカンソ―州の空港に向け、ボーイング767-300を操縦していたという。
しかしアーカンソ―州の街、Blythevilleにある空港に近づいた時には、機体は濃い雲に覆われて滑走路も確認できなかったそうだ。
このためGiordanoさんは着陸を中止しようと考えていたが、その時副操縦士のBob Allenさんが滑走路の光を確認。無事、着陸することに成功した。その様子がこちら。
Here’s the RNAV (LNAV) approach to mins with a tailwind into RWY18 @ KBYH today after a long-haul from Tokyo with a quick customs stop in KGTF. Aircraft is a B767-300 🛬 #avgeek #cockpitview pic.twitter.com/jbXHJhDShr
— Steve Giordano (@JTTsteve) January 20, 2022
最終決定高度が迫る中、滑走路を発見
実はこの空港には、悪天候でも着陸を容易にさせる、最新の計器着陸装置が設置されていなかったという。
このような場合、飛行機が雲の中を降下する間、一人のパイロットは計器に目を配り、飛行機の速度と高度に注意を払い、もう一人は滑走路に目を配ることになる。
Giordanoさんは高度740フィート(約226m)まで機体を降下させたが、この時点でも滑走路は見えなかったという。
また着陸の最終決定高度である620フィート(約189m)も急速に迫っていたため、Giordanoさんは着陸中止の準備を始めたそうだ。その時、副操縦士が滑走路の光を見つけた。
しかし公開された動画でも、滑走路が見えてから着陸するまで、30秒もかかっていない状況だった。
この時乗客は乗っていなかったらしく、Giordanoさんは、以前日本航空で使われていたB767-300をアメリカに運ぶ「フェリーフライト」を行っていたという。(了)
出典元:MailOnline:Flying blind! Boeing 767 pilots descend through cloud so thick that they may have to abort landing at last moment in nerve-wracking footage(1/21)