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学校が女子生徒にスカート着用を義務付けるのは違憲、米連邦裁判所が判決

学校が女子生徒にスカート着用を義務付けるのは違憲、米連邦裁判所が判決
flickr_William Murphy

アメリカの学校に対して起こされていた訴訟において、女性生徒にスカート着用を義務付けるのは違憲だとの判決が下された。

 

7年の及ぶ訴訟の判決が下される

 

その学校とは、ノースカロライナ州リーランドにある「チャーター・デイ・スクール」だ。

 

ここでの生徒の服装規定は、男子はズボン、女子はスカート、またはスコートなどとなっている。

 

しかし女子生徒が起こした7年の及ぶ訴訟において、アメリカの連邦裁判所は6月14日、スカート着用義務は憲法に違反する、との判決を下した。

 

きっかけは女子生徒が募った嘆願書

 

この訴えのきっかけとなったのは、2015年。当時、「チャーター・デイ・スクール」の8年生だった女子生徒、キーリー・バークスさん(14歳)は友人たちと、スカート着用義務を廃止するための嘆願書の署名を募ったという。

 

最終的に100人以上の署名を集めたが、その書類は教師に奪われ、二度と取り戻せなかったそうだ。

 

そして2016年、バークスさんと同じ違和感を覚えた幼稚園児の母親らは、米国自由人権協会が起こした訴訟の原告となった。

 

彼女らは、学校からスカート着用を強制されたことで、自由に遊んだり、活発に動いたり、男子生徒と同じように自分たちの快適さが価値づけられていると感じられなくなったと裁判で訴えたという。

 

一方、学校側は「若い女性や男性の間で騎士道精神と敬意を守ることを決意し、仲間に対する伝統的な敬意を回復し、そして守る必要がある」と主張したそうだ。

 

「女子生徒に対する差別」

 

その後、7年に及ぶ法廷闘争が続き、女子生徒の権利を侵害しているかどうかが検証され、連邦裁判所と州裁判所の間で、この件に関する判決が飛び交ったという。

 

そして6月14日、連邦控訴裁判所では10対6で、「スカートの着用義務に関する学校側の主張が、女子生徒に対する差別である」と判決が下された。

 

バーバラ・ミラノ・キーナン判事は意見書において、「社会における少女と女性の “適切な位置 “についての露骨なジェンダーの固定観念に基づき、スカートの要求を実行することによって、(学校は)平等保護条項に明らかに違反する行動をとった」と述べている。(了)

 

出典元:Washington Post:A school made girls wear skirts. A court ruled it unconstitutional.(6/15)

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