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イスラエル軍がガザ市の包囲を完了、接近戦で「ハマス」の戦闘員を殺害

イスラエル軍がガザ市の包囲を完了、接近戦で「ハマス」の戦闘員を殺害
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イスラエル軍は、パレスチナ武装勢力「ハマス」の拠点になっているガザ市を包囲したと明らかにした。

 

活動の中心地となっているガザ市

 

イスラエル国防軍(IDF)の報道官、ダニエル・ハガリ氏は11月2日、IDFの部隊が「テロ組織ハマスの活動の中心地となっているガザ市の包囲を完了した」と述べた。

 

その上で同氏は「イスラエル軍は、戦闘が必要なあらゆる場所で、接近戦でテロリストを殺害している」と説明したという。

 

またハガリ報道官は、「イスラエル軍はガザにおいて全力で戦っており、ハマスを壊滅し、人質全員を帰還させるためにあらゆる努力をしている」と述べた。

 

バイデン大統領「一時停戦が必要」

 

アメリカのジョー・バイデン大統領は11月2日、ミネソタ州の町、ミネアポリスでの選挙集会で演説し、ガザ地区での戦闘を「一時停止するべきだと思う」と述べた。

 

バイデン大統領が演説の最中、ある女性が立ち上がり、ガザ地区での停戦を呼び掛けるよう迫ったという。

 

それに対してバイデン大統領は「一時停止(a pause)が必要だと思う。一時停止とは、捕虜(人質)を解放する時間を与えることを意味する」と答えたそうだ。

 

 

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官も、11月3日にイスラエルを訪問した際、ネタニヤフ政権に対し、ガザ地区での戦闘に対する一連の「人道的一時停戦」に同意するよう要請する予定だという。

 

ブリンケン国務長官は11月2日、記者団に対し「ガザ地区の民間人への被害を最小限に抑えるため、イスラエルに具体的な措置を求める」と語ったそうだ。

 

アイルランドの大統領もイスラエルを非難

 

アイルランドのマイケル・D・ヒギンズ大統領も、イスラエルがパレスチナ人らに行っている「集団的懲罰」は受け入れられないと発言。次のように述べた。

 

「集団的処罰は、私たちが受け入れ、国際法の擁護者であると主張できるものではない。病院とその中でケアを受けている人々が基本的な資源の不足によって脅かされたり、損傷を受けたり、実際に破壊の脅威にさらされたり、病院内の人々が避難を余儀なくされたりすることは、まったく容認できない」

 

ヒギンズ大統領は「イスラエル国民に合理的な安全を提供すると同時に、パレスチナ人に長年無視されてきた権利を提供するため、解決策を見つける必要がある」と語った。

 

再び別の難民キャンプで爆発

 

国連の専門家グループも、ガザ地区のパレスチナ人が「大量虐殺の重大な危険」にさらされていると警告。共同声明の中で、ガザ地区の「破壊計画の中止を拒否するイスラエルに深い不満」を表明し、停戦を呼び掛けた。

 

11月2日には、ガザ地区の中心部にある、ブレイジ難民キャンプで再び爆発が起きたという。

 

爆発は住宅の建物内で発生し、住民らは瓦礫の下敷きになり、少なくとも15人が死亡したと見られている。

 

ガザ地区の保健省は11月2日、10月7日以来のイスラエル軍のガザ攻撃により、3760人の子供を含む少なくとも9061人が死亡したと発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Troops ‘completed the encirclement of Gaza City’, says IDF; WHO says ‘almost impossible’ to bring aid to Gaza(11/2)

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