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ガザ地区の病院、過去3日間で32人の患者が死亡、燃料不足で医療機器が稼働せず

ガザ地区の病院、過去3日間で32人の患者が死亡、燃料不足で医療機器が稼働せず
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ガザ地区最大の病院では、いまだに数多くの患者が取り残され、死につつあるという。

 

病院の門にはイスラエル軍の戦車

 

ガザ市にあるアル・シファ病院からはすでに数千人が避難しているが、保健当局は、燃料不足で残りの患者が死亡していると述べている。

 

燃料不足で発電機が動かせず、保育器などの生命を維持する装置が稼働していないため、過去3日間で3人の未熟児の赤ちゃんを含めて、少なくとも32人の患者が死亡したという。(アルジャジーラでは6人の赤ちゃんが死亡と報道)

 

またイスラエル軍は、患者らが南部へ避難できるよう安全な通路を確保しているというが、すでに病院の門にはイスラエル軍の戦車が到達し、「ハマス」の戦闘員との戦闘が続いているそうだ。

 

世界保健機関(WHO)によれば、アル・シファ病院には600人から650人の入院患者、200人から500人の医療従事者がおり、約1500人の民間人が避難所として身を寄せているという。

 

北部の全病院が機能を停止

 

またガザ地区の保健当局は11月13日、燃料不足と激しい戦闘により、ガザ地区北部の全ての病院が機能を停止したと明らかにした。

 

アル・シファ病院やアル・クッズ病院など2つの大病院は、イスラエル軍の空爆と両施設周辺での激しい戦闘により、医療スタッフに酸素、医療用品、保育器の動力源となる燃料が届けられなくなったため、新規患者の受け入れを停止したそうだ。

 

EU加盟27カ国は11月12日、ガザ地区における戦闘の「人道的即時停止」を要求する共同声明を発表。同時に、医療施設や民間人を「人間の盾」として利用している「ハマス」を非難した。

 

またアメリカのジョー・バイデン大統領も13日、執務室において「病院は守られなければならない」と述べ、イスラエル軍に対し抑制的な行動を求めたという。

 

ガザ地区南部のラファにも攻撃

 

一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザ地区南部、エジプトとの国境付近の町、ラファにある建物の1つが、イスラエル海軍によって攻撃されたと発表した。

 

この攻撃により死傷者は出ていない。しかしUNRWAは声明で、ガザ地区にある国連の建物や施設には約78万人の避難民が暮らしているとし、「それらは常に保護されるべきだ」と述べたそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は13日、10月7日以来、子供4630人、女性3130人を含む、少なくとも1万1240人のパレスチナ人が殺害されたと発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Joe Biden says Gaza’s al-Shifa hospital ‘must be protected’ amid heavy fighting outside(11/13)

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