小林陵侑の世界最長291mスキージャンプ、公開された追尾動画が凄い
北京オリンピックの金メダリストであり、アルペンスキー·ワールドカップ(FIS)の優勝者でもある小林陵侑選手(27才)が、スキージャンプで291メートルを飛び、驚異的な世界新記録を打ち立てた。
従来の世界記録を大幅に上回る
これまでに認められているスキージャンプの最長飛距離は、2017年にオーストリアのステファン・クラフト選手が記録した253.5メートル。今回の小林選手の記録は、それを37.5メートルも上回った。
メディアが「驚異の飛距離」と報じるジャンプが可能になったのは、それなりの理由がある。通常のラージヒルのジャンプ台は高さ約140メートル、スキージャンプの中で最も大きなジャンプ台であるフライングヒルでも185メートルと言われる。ところが今回使用されたジャンプ台は、高さ360メートルもあるのだ。
小林選手は最大36度の勾配を滑り降り、時速107キロでテイクオフし、空中を約8秒間飛行した。ちなみに、通常のラージヒルの飛躍時間は4~5秒程度だそう。
この時の小林選手を後ろから追跡して撮った動画を、スポンサーである「レッドブル」が公開した。臨場感たっぷりで、このジャンプの凄さがよく伝わってくる。
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人間の限界に挑むチャレンジ
今回の小林選手のチャレンジは、競技としての記録でなく、人間の限界に挑戦することが目的だったという。そのために、スポンサーの協力を得て、アイスランド北部の都市・アークレイリ近くに特設ジャンプ台を作った。プロのスタッフが24時間フル稼働して、5週間かかったそうだ。
規格外のジャンプ台で飛べば、普通ではない負荷がジャンパーの体にかかる。これは、小林選手のこれまでのキャリアでも初めての経験だったとのこと。下にあるのは、スポンサー レッド・ブルが制作したドキュメンタリー動画。
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は、特設ジャンプ台が認定を受けていないなどの理由から、今回の小林選手の世界記録達成を認めていない。(了)
出典元:eBaum’s World:Skiier Breaks World Record For the Longest Ever Ski Jump(5/9)
出典元:ORICON NEWS:“飛距離291m”小林陵侑、命懸けの世界最跳スキージャンプ 無謀なチャレンジの全貌を公開「恐怖しか感じなかった」(5/9)